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自作「ポメラ」用ケースへの道:⑩テグスによる平縫い
前回記事でケースの縁を全てクリアPVCのテープで包みましたが、アイロン掛けだけではやはり接着に不安が残ります。
(前回の記事はこちら)
そこでテープの上から平縫いをすることにしました。
実は平縫い自体はテープ包み以前からパーツ接着後の補強として実施予定でした。下記の記事は今回の伏線だったわけですね。
当初はあのグチャァ…な銀糸を解いたやつで縫う予定であり、そもそもその目的で購入してたのですが、1本差しペンシースで幾つか問題点が発覚したこと、パーツ接着されてるところだけ縫うなると蓋部分だけステッチが無く見栄えのバランスが悪いこと、という課題がありました。
後者については蓋部分の縁もクリアPVCで包んだので解決しましたが、このまま銀糸を採用するとなると糸の色が邪魔になりそうです。
クリア糸が無いか調べましたが細いミシン用ばかりヒットし(手縫い糸もあるにはありましたが取り寄せでした)、先に穴を開けてから縫う平縫いには不向き。
となるとビーズ手芸用の材料が候補に上がりますが、シリコンゴムは変色と劣化が気になるので却下。消去法で最後に残ったのがテグスです。
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テグスを買いに行こうとしたところ父が提供してくれました――これ私の部屋のハンガーラック吊してるテグスの余りじゃね??
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貰ったテグスで試し縫いをしようと滅茶苦茶苦労して針にテグスを通した挙げ句穴が大きくないと裏から針を通せない、と困っていたのですが、両親から口々に「針を通さなくてもそのままでいいんじゃばいの?」と言われ……確かに! かなり太めのテグスですし端はピンピンしてます。これは盲点。
実際に針無しで試し縫いしたところ、ステッチがPVCに完全密着はしないものの問題なく縫える事が判りました。
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検討が終わったところでまずは穴開けですが、今回はPVCに直接油性ペンで印付けすることになるので慎重に作業。
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試し縫いで1.2mmでは穴の隙間が目立つため1mmの穴を開けましたが、普通の糸と違って潰れないテグスでは小さい穴に返し縫いは難しく、何度か試行錯誤した結果、返し縫い箇所は2mmで穴を開け直しました。
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全ての穴を開けてから平縫いを開始しましたが、これが思った以上に苦戦。クセのついたテグスは絡まるし引っ張るにも一苦労。穴も複数のPVCが重なってる影響でテグスが通しにくかったりきちんと貫通してなかったりで、レーシングポニーは使えず必要に応じて穴を開け直しての作業となってしまいました。
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挙げ句の果てに必要なテグスの長さ計算を間違えてしまい1周するには足りないという有様。幸いキリのいいところまでは縫えたので、新しくテグスを切って今度は低温にしたアイロンでしっかり巻き癖を取りました。これをするのとしないのとでは作業効率が段違いです。
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余談ですが、テグスの糸始末にセメダインのスーパーXを使おうとAmazonで購入したのですが、いざ接着という段で接着剤そのものの色が黒いことに気づきました。靴の風合いを損なわずに接着できるってそういう……世の中の接着剤の色は白か透明かアラビックヤマト色しか無いと思っていた自分のミスです。
慌てて買い直したので後半戦に入るのにラグが出来てしまった。
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ピンピンしたテグスでひたすら平縫いをしてると何だか籐籠職人になった気分でした。
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何とか縫い始め位置まで戻って返し縫いをし(目打ちで無理やり隙間こじ開けたりも……)、接着剤を塗って乾いたらテグスを切って作業完了です。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
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