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自作「ポメラ」用ケースへの道:⑨縁の処理

 パーツ接着以降、DM250Xを実際に収納してみて暫く経過しましたが、やはり懸念通りパーツ接着がどうしても上手くいっていない箇所がありました。


(前回の記事はこちら)


どうしても剥がれてしまう箇所

 数回熱溶着を試しているのですがどうにもなりませんので、穴が空いたところはセメダインで接着しました。

 改めてケースを見てみますと、前面パーツと背面パーツがぴったり重なっておらず段差が見えるところがありますし、オーロラPVCの切断面が鋭いのが気になります。

 PVCの小物製作について調べるとパイピングでの対処が出てきます。構想初期にはパイピングを挟んで接着し最後に裏返す案もあったのですが、マチを作るぶんパーツが増えてスーパーゲルの仕込みにも苦労しそうだったので却下しました。

 自分用とはいえ鞄に入れて持ち運ぶとき縁が当たって痛いのはいやだなあ、と思っていたのと使用中に接着が剥がれたらどうしよう、という問題点を抱えたまま年を越してしまったのですが、突如(自分的には)名案が思い浮かびました。

 バイアステープで縁を包むのはどうだろうか、と。

 全体の透明度を保つためにホンモノのバイアステープを使うわけにはいきませんが、クリアPVCの余りはまだあるので、これを使ってバイアステープもどきを作って縁をくるんで熱溶着すれば、切断面そのままの状態よりはマシなはずです。

クリアPVCの切断

 まず、クリアPVCを4cm幅で5枚切り出します。これを折りたたんでテープを作るのですが、0.1mm厚のPVCを折るのに長時間アイロンを使うと見るも無惨に溶けてしまうので、まずアイロンシート側にアイロンを掛けて熱をうつし、その上で折りたたみ作業をします。

熱したアイロンシートの上でクリアPVCを折り畳む

 この方法は下記を参照させていただきました。

完成したテープ

 最後に低温のアイロンで全体を押さえてテープの完成です。

テープの折端が表にこないよう慎重に作業する

 テープをケースの縁に重ねてアイロンで熱溶着します。

今回最も苦労した包み作業

 四辺だけでなく取り出し口の縁にもつけますが、ここは数ヶ所をセメダインで留めてから長さを合わせて余りを切断し、ケースの中に畳んだアイロンシートを突っ込んでからアイロンを掛けます。
 取り出し口はかなりギリギリでPVCを切ってあるのでスーパーゲル由来の段差があり、アイロンがけにはかなり気を遣いました。

テープで縁を包み終わったところ


 すべてのテープを熱溶着し、2本のテープが重なり合ったところをカットしたら今回の作業は終了です。

 次回、最終回!


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