先日、ジブリ映画『君たちはどう生きるか』を観た。
抽象的すぎて正直よく分からなかったけど…笑
そして今、吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』を読んでいる。(漫画版は読んだことがある)
主人公はコペル君というあだ名の中学生の少年だが、世の中や人間の生き方について真剣に考え始めた彼に向けて叔父さんがノートに綴った言葉が、そのまま読者へのメッセージになっている。
いじめっ子に対し、「卑怯だぞ!弱い者いじめはよせ!」と声を上げて止めようとした"ガッチン"こと北見君と、
いじめられた本人であるにもかかわらず「もう、ゆるしてやってくれよ」と、いじめっ子に殴りかかるガッチンを止めてかばった浦川君。
それを見て、2人へ尊敬の念を抱いたコペル君。
そして、コペル君からこの事件のことを聞いた叔父さんが彼に対して書いた言葉が良いなと思ったのでここに記録しておく。
叔父さんのノートメモ全体はかなり長いが、ほんの一部分の言葉だけを切り取ってもあまり意味がない気がしたので、私なりの要約をしてみた。(そのまま引用した表現もあるし意訳した部分もある)
自分の本心の声を聞く。
自分自身の経験、気持ちから出発すること。
嘘をつかずにごまかさずに、正直に考えること。
そういうことが大事なのはとっくに分かってるのに、いざやろうと思うとなかなか難しい。
「正直にって言われても、そもそも何が自分の本当の気持ちなのか分からないんだけどな。頭に浮かんだ言葉すら、誰かの言葉の受け売りな気もしてくるし、ただ模範解答を言っているだけのような気がする」って。
だから、「どう生きるか」について本気で考える以前に、まずは目の前の小さな出来事について「どう考えるか」「どう感じたか」について丁寧に向き合うクセをつけなければいけない。
もちろんそんなことは、この本に出会う前から誰に言われなくとも分かっていた。だけど、慌ただしい毎日の中でつい後回しにしがちで、本気で意識して考えることができていなかった。
「分かっている」と「できている」は全く違うのに。
だから私は、昨年11月から思いつきで始めたこのnoteで、自分の感情や思考を言語化して丁寧に見つめ直す練習をすることにした。
練習しているつもりなのだが、少しでも成長しているのかはいまいちよく分からない。
それにやっぱり、他人には見せたくない、ここには書けないこともたくさんあるので、そういうことは家でひっそりと紙に書くなりしてひとりでじっくり向き合うのだけれど、個人情報が具体的すぎて書けないこと以外はここに正直に記して、自分の本心とちゃんと向き合っていきたい。
まだまだカッコつけている部分もあるし、もっと他人の目を気にせずに自由に書けるようになりたい。
とりあえず、今まで自由に40記事ほど書いてみて、自分について分かってきたのはこんな感じだ。
どう生きたいかはまだ全然分からないけれど、noteを書く中でだんだん見えてきた自分のスタンスやこだわりはこんな感じ。
「常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ」
この言葉は、これからも忘れずに大事にしたい。