見出し画像

顔をなくした音楽

ヨルシカ Ado   etc…

歌はわかるけど顔がわからない。
昔ほど、アーティストに顔が必要じゃなくなってきた。

SNSでいくらでもバズる。
Amazonミュージックなんかのサブスクでいくらでも聴ける。
大体、テレビはオンタイムではほぼ観ない。

王道だったMステとかHEY!HEY!HEY!とか、
音楽番組+CDが全てだった頃は
音楽と顔はセットだった。

MAN WITH A MISSIONとか
GReeeeNとか
最近ならAdoとか。(もう出した?)
顔を伏せたアーティストが珍しくなくなり、
いつの間にかCDじゃなく配信になって。
課金すればサブスクで好きな音楽を聴ける。


形を失って、データだけで拡散される、
インターネットの波を通って世界中に。

その作者の顔はもはや必須ではなくなり
全ては中身で勝負。
ボカロが世の中に受け入れられてきたのだって
そんな変化と関係あるんじゃないかな。

だけど顔や表情、人間性やキャラクターから得られる色は絶対ある。
ayuとかそうだったよね。本人のキャラクターや生い立ちが歌に説得力を与えてたタイプ。
あとYUIなんかは本人がやりたい路線と、所属会社が売り出したい方向が食い違って、ビジュアルが本人にとってはかえって邪魔になってた。

歌は上手くなくても、可愛いから売れてたソロの人って少し前はたくさんいたけど今はいない。
グループで数の力で、なら今もたくさんいるけど、歌に実力のないソロは減ったよね。確実に。

こうして徐々に中身に重きを置くようになり、
効率化、本質主義、無駄のないAI至上主義のような時代がきたりして。

コロナの副産物、マスクで顔を隠したコミュニケーションになんの違和感も持てなくなったことも、それに拍車をかけている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?