『ぶら下がり社員』~会社員の回顧録~
前回の記事で、
「どうなんですかね」「人それぞれですからね」という
決まり文句を駆使し最低限の仕事しかしない
ぶら下がり社員になってしまった。というお話をしたのですが
今回はそこに至るまでを少し振り返ってみます。
はじめに
わたしの職場は15人ほどのチームで
そこから3つの班に分かれ
班の中で個人単位で進める仕事が振り分けられます。
振り返り
以前は、積極的に意見やアイディアを出し
最低ラインの状態まで早めに完了させ
残った時間でより良い内容にしよう。という
ワタシとは思えぬ仕事ぶりで働いていました。
ところがどすこい。
知識が増え、勝手も分かってきたはずなのに
仕事は一向に楽になりません。
主な要因は3つ
・進捗の遅い同僚による、期日を超えてからのキラーパス
・『何を言うか』ではなく『誰が言うか』が優先される世界
・感情の起伏の激しい人とのコミュニケーションで削がれる時間と気力
要因は3つでも、この状況が改善されない理由はどれも同じです。
『あの人には言いにくいから、あなたが受け入れて欲しい。』
この理不尽にもかかわらず、圧倒的な汎用性を誇るパワーワード。
「受け入れて」という言葉が絶妙に
あれ?こちらが悪いのか?と自省を促してきます。
挙句には『あなたにもっと感謝の気持ちを伝えればいいんだね!』と
プラス感情報酬を与えようと接近してくる上司にふと引き戻され
そんなもので私のマイナス感情を相殺できるか!!!
とWBC優勝時のオータニ選手ばりに
帽子とグローブを投げすてたくなりました。
***
自分の仕事を早めに終わらせても、
ラッキーとばかりに繰り出されるパス。
どれだけエビデンスを出し論理的に話をしても
特定の"彼ら"が一言、ダメと言えばダメで
やれと言えばやらなくてはいけない歯がゆさ。
どこに不機嫌スイッチがあるかわからない。
慎重に会話していたはずなのに
気付いた時にはもう不貞腐れている。
触っちゃうと感電するあの迷路のオモチャみたいな人たち。
こんな風に『意見を言っても仕方がない』
と思うことが増え、いつの間にか
あなたはどう思う?と聞かれても
「いやいや、結局、"あなた"の意見がすべてなんでしょ?」と
答えなくなってしまっていました。
こうしてじわじわと
懸垂するように必死に曲げていた肘が緩みはじめていったのです。
決定打
数年前にめまい・動悸が出始め、自律神経失調症と診断され
気温の変化や忙しさに影響されては酷くなる状況が続いています。
そんな中、昨年 "新規分野・ゼロイチ・他部署との連携"と私にとって
苦手を詰め込んだ企画の担当となりました。
晩秋になると
体調不良と難易度の上がった仕事
変わらない3つの要因セット。
動悸と息切れが悪化し3日ほど会社を休んでしまいました。
医師に相談の上、仕事を調整してもらいたいと上司に相談しましたが
何とも言えない表情…。「あれ?相談しなかったんだっけ?」と思う程
何も対応をしてもらえませんでした。
そこから3週間ほど経ち
「こんなことで挫けるなんて」という情けなさと
「でもこのまま続けてたらおかしくなりそう」という不安。
『…会社、やめようかな。』
スポンッ。
自分の中で懸命に保っていた肘が抜けました。
その勢いで地に足つくんちゃう?くらい抜けました。
しっかりやっても意味がない。
自分はサポートはさせられるけど、助けてくれないじゃないか。
今までは、働くってそんなもんだ。
そう納得させていた感情が抑えきれなくなり
最低限だけやっとこ。となり現在に至ります。
結局、上記の業務については上司の上司に相談し
メイン担当から外れメンバーとして関わることで落ち着きました。
と、こんな感じで気づけばぶら下がり社員となっていた訳ですが
誰かが悪い。とは思っていません。
私自身のもつ性格・気質・感受性・体力
これらの要素も十分関係していると思います。
そして職場の仕組み・特有の空気・人間模様
様々な要因が絡みあっているとも感じています。
ぶら下がっている画像を探していて思い出したのですが
こどもの頃「うんてい」が苦手でした。
公園にある、あの遊具です(サムネに入れておきます)
自重を支えられなくてすぐ落ちてましたね…笑
会社員としてのぶら下がりライフはどうなるのやら…
今後は、働きやすい職場・良好な人間関係とは・働くとは?
私の気質って?てか人ってなんなんだ?等々
その時思ったいろいろなことを書いていければなと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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