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広告・マーケティングすべてに「誠実さ」が求められる時代——ad:tech tokyo参加レポート(1)


こんにちは、Molocoです! 暑い暑い夏が過ぎ、すっかり秋も深まった今日このごろ。そんななか、2023年10月19日〜20日の2日間にわたり、東京・六本木にて「ad:tech tokyo 2023」(以下、アドテック東京)が開催されました。

アドテック東京とは、世界12の主要都市で開催されているデジタルマーケティングのイベントの1つで、東京での開催は今回で15回目です。広告主や代理店、マーケティングソリューションの企業さんやメディアなどさまざまな業種のマーケターが一堂に会するアジア最大級のマーケティングイベントで、今年は移動制限もなかったため、昨年以上に多くのマーケターの方が参加されたと思います。


2日間とも多くの立ち見参加者が出たオープニングセッション

今年はChatGPTなど生成AIが世の中に広がり、マーケティング業界を始め幅広い分野から注目を集めています。また電通の発表によると昨年(2022年)のインターネット広告費は3兆円を突破し、今後もさらなる成長が見込まれるなど、デジタル広告の将来についても多くの興味・関心が寄せられています。

こうしたビジネス状況下で開催されたアドテック東京の19日・20日のオープニングセッションは、朝9時台という早いスタートにも関わらず、立ち見が出るほどの盛り上がりを見せました。

初日となる19日は朝9時スタートの「Morning Session:いま、トップマーケターが注目していること」でした。このセッションでは、石黒 不二代氏 (ネットイヤーグループ 取締役チーフエヴァンジェリスト)、鈴木 禎久氏(電通 執行役員)、山口 有希子氏(パナソニック コネクト 執行役員 ヴァイス・プレジデント)という3人のトップマーケターによるディスカッションが行われました。

パナソニック コネクトでDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)担当役員としても活躍している山口氏は、最近注目しているテーマとして「サステナビリティ、SDGs、ESG経営」などのキーワードを挙げ、「今日の企業は、社会的責任だけでなく、地球環境の保護・維持への向き合い方も問われている。マーケティング活動はこうした企業姿勢のなかで行われるべき事業」との見解を示し、「だからこそマーケティングにはより一層のIntegrity(誠実さ)が必要」と提言しました。

石黒氏、鈴木氏も山口氏の意見に賛同しつつ、「これまではテクノロジーがマーケティングに寄り添ってきたけれど、これからはマーケター自身がテクノロジーを理解しないと事業創造についていけない時代になる」(石黒氏)という予測や、「テクノロジーの進化や企業の誠実さなど新しい時代のなかで、マーケターが学んで挑戦しないといけない領域が増えている」(鈴木氏)という意見が交わされました。

企業が「男女平等な広告」に取り組まなければならない理由

翌20日のオープニングセッションは、Wet Cementの創業者兼CEOのJennifer Willey氏による「2025年以降の未来を生き抜くために:ESGが現代マーケティングに与える変革のインパクト」と題する講演でした。

Willey氏は「変化の激しいビジネス環境のなかで企業が存続するためには、存続の基本となるESG(環境、社会、ガバナンス)に焦点を当てて活動することが必要」という意見を表明し、ESG視点で企業が取り組むべきマーケティング行動を提案しました。具体的には次の3つです。

(1)広告制作におけるCO2排出量の削減
(2)男女平等の継続的推進
(3)マーケティングと職場における障害者のインクルージョン

特に(2)に関しては、実際に「男女平等スコアが高い広告のほうが、より多くの売上を促進する」という調査結果があるそうで、近年叫ばれているジェンダー問題への取り組みの必要性を実感しました。

この両日のオープニングセッションで明らかになったように、今日は過去どの時代よりも、企業の倫理観や誠実さが問われる時代です。もちろんマーケティングや広告においても同じです。

Molocoは、高度な機械学習により高いパフォーマンスを出す広告配信を実現するほか、ご利用いただいているお客様からは「他のプラットフォームに比べるとアドフラウド(不正広告)が非常に少なく、安心して取引ができる」との評価をいただいています。誠実かつクリーンな広告戦略を展開したいお客様の味方です。

Moloco専用ブースでは2日間で16セッション提供!

さてそんなMolocoは、今年もアドテック東京のエキジビジョンホールに出展しました!

会場の約半分を占める大きなブースで、2日間で豪華なスピーカー陣による合計16のセッションを実施、アプリに関わらず計測や法規制など様々なテーマで語っていただきました。

加えてブース内には、豪華景品が当たるジャンボ・カプセルトイやドリンクバーのスペースなど、来場者の方がいつでも参加できるスペースもご用意しました。

ジャンボ・カプセルトイの前には常に行列!

一方、どこにも会社案内やソリューション案内のチラシがありません。チラシを配る人もおらず、やっているのはセッション参加の呼びかけやジャンボ・カプセルトイへのお誘いだけです。ほかのブースでは自社製品の案内チラシをたくさん配っているのに……、とお思いの方もいらっしゃったかもしれません(笑)

といいつつ、密かにペーパレスで提供(笑)

実は私たちMolocoは、単に自社ソリューションをアプローチするよりも、アプリビジネスやアプリマーケティングについてより多くの方に知っていただき、興味を持っていただければいいなと考えました。アプリといえばゲームを連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、現在はさまざまなアプリサービスが登場し、私たちのライフスタイルに深く貢献しています。そんなアプリビジネスやアプリマーケティングの奥深さについて知っていただく一方、私たちはデジタル広告分野における公正な取引のあり方についても常に考え続けています。

今回のアドテック東京では、そうした思いを背景に全16のオリジナルセッションを展開しました!

小学館の漫画アプリやメルカリ、グノシーといった人気アプリのマーケティングのお話、人材サービス大手のエン・ジャパンさんのマーケティング戦略まで、ユニークなセッションの数々をレポートとしてお届けしていきます。もちろん今年の公式プログラムでも、日本事業統括責任者の坂本達夫がアドフラウド(不正広告)をテーマにしたセッションのモデレータを務めたので、その模様もお伝えしますね。次回もお楽しみに!

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