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あなたは、私のオレンジの片割れ

あなたは、あなたが
あなたにとって完璧だと思いますか?

それとも何か、もの足りませんか?

完璧-欠点や不足がなく,非常に立派なこと(さま)

辞典は完璧を、こう定義していました。

確かに、ある瞬間
いつかの微睡や、穏やかな昼下がり
暖かい紅茶の中に、それを感じたことがあります。

これ以上何も減らす必要はないし
何も付け足す必要がない。

私は満たされて、ただ佇みます。
沈みもせず、登りもせずに。


Tu eres mi media naranja

これはスペインの言葉です。
「あなたは、私のオレンジの片割れ。」

ならば人生とは、半分の私が
もう半分を探し歩く旅?

片割れを見つけて、一つのオレンジになれば
完璧になれるのでしょうか?

瞳を覗いた瞬間に
「あなたは、私の片割れね。
 ようやく見つけた。」

そんなことが起こるのでしょうか?

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私は独りで、本の海を泳ぎ
絵画の森を気の済むまで歩き
音楽に頭まで浸かって眠ります。

そうして自分を慈しみ、生きていると
完璧はすぐにやってくるのです。

でも、そんな私だって想像します。

完璧な魂の片割れに出会ったら
何が起こるのか。

もしかしたら
同じ紅茶を同じ時間に飲みたくなる?
お気に入りの夜明けの訪れが、同じ日だったり?
同じ詩の、同じ言葉に涙する?
海や星を見て呼吸を忘れる様な、同じ癖がある?

私の世界の中心が
あなたの世界の中心でもあるってこと?

それはなんだか素晴らしいかもしれません。

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一瞬のうちに吹いた、幾千もの風の中に
たった一つきりの同じ風を気に入ったのなら
認めざるおえないでしょう。

一つになったオレンジは
どこへでも転がって行けるかもしれませんね。

でも、その誰かに出会えないからと言って
嘆く必要は全くありませんよ。

半分のオレンジには
半分のオレンジの魅力があるのです。

半分の私にしかできないこと
半分の私にしか感じられないもの
半分の私にしか見えないもの
半分の私にしか聴こえないもの

そういう素晴らしいものが
世界には溢れているのです。

世界はいつだって
あなただけの遊び場です。

あなたが完璧だと思った全てに
間違いは一つもありはしません。








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