フライブルク留学記、その22
こんにちは!もくひとです。すっかり梅雨の様子、湿っぽい天気が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
体調もメンタルも崩しやすい時期だと思いますので、しっかりケアしながら元気に過ごして参りましょう!
さてさて、長きにわたり回想してきた留学記ですが、いよいよ最終回となりました!ここまで来るのに3年かかっています。のんきですね。
ein Spaziergang mit David
帰国もあと少しとなり、最後の一滴まで吸収して帰ろうと練習に明け暮れていた7月某日のこと。
親友Davidが「Takashi, ビール持って散歩しに行こうぜ〜」と誘ってくれました。
フライブルクは自然が豊かで、川沿いに歩いて行くととても気持ちが良いんです。静かだし、景色も素晴らしくてまるでおとぎ話の世界にいるのかと錯覚するほど。
練習はそこそこに切り上げて、スーパーでビールを数本買って出発することに!
ところで、僕はあまりよく分かってなかったのですが……ドイツで「散歩」って言うと、軽く2時間は歩くことになります(笑)
もちろん、前述の通り素晴らしい景色で全く長いとは感じませんが……さすがにそれだけ歩くと筋肉痛になります。
ビール片手に二人で色々なことを話しながら、ひたすら歩きました。将来のことや、悩み、音楽について……
夕焼けの色があまりにも美しく、涙がこぼれそうになったことを覚えています。
höchster Baum Deutschland
これまたDavidに誘われて、Timothéeと3人で山登りに行くことに。
というか、これも「散歩!」と誘われてほいほいついていったら、行き先がSchwarzwald(黒い森)だった……という感じ。
どこからかDavidが自転車を借りてきてくれて、しばらく走るとすぐお目当ての山に到着(フライブルクは自然が豊か!)。
このとき借りた自転車があまり日本では見かけないタイプで、中々手こずった覚えがあります。前輪は右手でブレーキ、後輪はペダルを逆回しにしてブレーキみたいな感じだったかなと記憶しています。
さて、Schwarzwaldには見どころがたくさんありますが、中でも面白いスポットが、ドイツで一番高い木!今回は、その高〜い木を目指して山を登っていきます。
計画も適当で、地図も持たずに進んで行くから当然途中で道に迷いまくります。Timothéeは飲み物さえ持ってきてなかったので、ペットボトルの水を分け合いながらあっちこっちへ登ったり下ったり……けもの道みたいなところも通って不安な気持ちになりつつも、なんとか目的地に到着。
なかなか面白い「散歩」で印象に残っています!
泰二郎先生と飲み会!
帰国直前となり、泰二郎先生と2人で飲みに行くことに!
ライン川沿いのFischerstubeというレストランで、美味しい食事と色々な種類のビールを楽しみました!
こちらのレストランはお店の中に樽があり、出来立ての新鮮なビールを飲むことができます!本当に最高で、どれも忘れられない味わいでした。
レストランから出たあとは、ライン川沿いをしばし歩きながら、屋台でジェラートを買って食べ食べ酔い醒まし。
一年間で起こった色々なことを振り返りながら色々なお話をしたり、お世話になったことに対する感謝をお伝えしたりと、思い出深い日になりました。
飲み会飲み会!
帰国直前は飲み会ラッシュ(コロナ禍に突入していたにも関わらず笑)
嬉しいことに、友人たち皆が「Takashi, もうすぐ帰国でしょ?飲みに行こうぜ!」と誘ってくれて、毎日気合い入れて飲んでいました!!!
ノルウェーからの留学生Håkonが、別れ際に「俺たちはまた必ず会える。なぜなら俺たちは音楽家だから……」と言ってくれたことが印象深いです。
ちなみに、このときあまりにも飲みすぎて家の階段で足を踏み外し、とっさに手すりを掴んだときに手の筋を痛めてしまったのでした。しばらく練習できなくなって、奏者としては大変恥ずかしい限り……。
そして帰国……
ありきたりな表現ではありますが、本当に1年というのはあっという間でした。
そして、たった1年にもかかわらず、僕の中の何もかもが変わったという確信があります。
留学前に先輩から言われた、「価値観を全部ぶっ壊されて来てね〜」という言葉が、実感として分かった感じがしました。外から見てどうかはわかりませんが……少なくとも、僕の中ではまるで生まれ変わって人格すら変わってしまったような、そのくらいショッキングで最高な1年間だったと思います。
某ティンパニ奏者の方から頂いた「留学で得たヨーロッパの雰囲気、のんびりした空気感を日本に持って帰ってきてね、そしてそれをいつまでも忘れないように」という言葉を時折思い出しながら、この留学記を少しずつ書き留めてきました。
時間がかかってしまいましたが、ようやくこれで一区切り。
今後も、音楽のことや生活のこと、なにか思いついたことを時々記事にしていきたいなと思います。
ここまで読んでいただいて、どうもありがとうございました!
またお会いするその日まで、Auf Wiedersehen!!
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