もくめ

仕事人生節目の年に東京から地方移住した広報PR専門家。BtoBベンチャーでの広報・IR…

もくめ

仕事人生節目の年に東京から地方移住した広報PR専門家。BtoBベンチャーでの広報・IR・企画歴15年以上。キャリアウーマン、管理職の悩みは一通り経験。自分や他人の考えは「文字」にするのが得意。noteでは、経験やオピニオン、たまに専門分野も放り込みます。

最近の記事

個人パーパスは「よりどころ」である

「一つの定職に就き、平日と休日がある」という画一的なライフスタイルから脱却を試み、FIREやワーケーションなど、これまでに比べて仕事と余暇の境界線がずいぶんあいまいな働き方を求める個人が増えていると思う。 こうしたライフスタイルが広がっていく中で、個人パーパスを設定しておくことが、いざというときのよりどころになるのではないだろうか。 私の個人パーパス私が個人パーパスを意識したきっかけは、転職活動だった。私のように、30代後半以降の転職ともなれば、当然にライフスタイルの変化も

    • 啓発PRの受難

      最近の啓発PRは何をやっても批判されがちだ。 どういうものを出してもどこかから批判が起きる。 最近だと乳がん検診の啓発のポスターの例もあった。 どうも、最近は何かを啓発するということに対して受け入れられない人を見つけ出し、批判記事にしてPVを稼ぐという傾向があるようだ。 ニュースサイトでは、コメント数やアクセス数が多い記事がランキング表示されていることも多い。 これは広報やPRに携わる者としては頭が痛い。なぜなら、商品やサービスを拡散していくための手法としてコンテンツマーケテ

      • それでも正しい姿に憧れる

        会社という組織において追求しなければいけないのは業績。会社としての目的であり正義だから、まったく間違っていない。 経営理念や方針にどんなに共感している組織でも、業績を追求することに責任を負わなければならない経営者と、求める正義がそれぞれ異なる社員とで軋轢が生まれることがある。 正義と正義のぶつかり組織が継続していくためには、経営者は社員を雇い入れ、鼓舞し、時には過ちも受容し、それでも価値基準の軸から外れた場合は罰を与えたり、排他したりしなければならない。 人間誰しも完璧

        • できて当たり前のことができたら、褒められるべき

          大人になるにつれて、私自身、褒められるということに対する意識が鈍化していた。できてうれしい、はあるけれど、できて当たり前のことができても、それを褒められたことに対する価値は自分の中で高くなくなっていた。 いつしか私は、当たり前のことを褒められること自体に随分鈍感になっていて、当然ながら部下を褒めることも稀だった。 最初は私もできていなかったこと当たり前のことであるはずなのに。 随分と「できて当たり前のことはできて普通」の雰囲気に染まって、鈍感になってしまったものだと思う。

        個人パーパスは「よりどころ」である

          「目標管理」っていう呼び方やめよ?

          そこの、事務系管理職のあなた。私は知っている。 事務職のマネジメントで期初に立ちはだかる、「目標管理」の障壁を。 あいまいそのもので形骸化している、 そもそも経営層が見ているのかどうかすらあやしい、 でも提出しなければならない、事務職の目標管理シート。 ああ、あなたの会社もそうですか。・・・お疲れ様です。 そもそも目標管理っていう呼び方自体、やめた方がいいのではないだろうか。あまりにも、経営側が意図するものと、社員側が持つイメージが違いすぎている気がする。 社員側は目標管理

          「目標管理」っていう呼び方やめよ?

          仕事を4つの指標で考えてみた

          若い世代の間では、年金受給年齢がどこまで上がるのかが大きな関心事だろう。40代でも気になる。とりあえず皆、働く年数を長くし、年金に頼らず自分で稼がなければ、と危機感だけ高くなっている。 つまりこれからは、多くの人が人生で一番時間を使うことになる「仕事」において、充実させる努力をしておかないと、過ごす「時間の質」という面で損をしてしまうかもしれない時代がくる、といえそうだ。 もちろん金銭面だけでなく、精神的に豊かに過ごせない時間が長い状態も損だろうし、職場でのハラスメントなど

          仕事を4つの指標で考えてみた

          教えよう、勉強する意味を。

          高校の時、微分積分を解いているとき、ふと思った。 「これ大人になってから役立つのかな?」 急に不安になって、必死で勉強することにいまいち納得できなくなりむなしくなった。こんな疑問に、当時はうまく答えてくれる大人がいなかったから、時空をゆがめて私自身が答えることにする。 そもそも、「勉強してよかった」「おもしろいんだよ、勉強は」と声を大にしていう大人がいないことがよくないんじゃないかと思う。 「勉強が嫌だった」という大人しかいないのに、子どもが勉強したがるわけがない。 声に出

          教えよう、勉強する意味を。

          消しゴム詐欺師。

          私は子供のころからひどく大人びていて、いわゆる「いい子」だった。 何に対しても、私がやらなきゃ、きちんとしなければ。 そう思っていたし、周りから求められてもいた。 さらに「お姉ちゃん」だったことが、そんな性格に拍車をかけていた気がする。 これは、そんな「いい子」が消しゴム詐欺師になった話だ。 田舎の小学生事情小学生のとき、自分が持っているもので個性を主張することに命を懸けていた。特に田舎だと商品の種類が少ないから、何かを持っている、持ってない、というだけでマウントの奪い合い

          消しゴム詐欺師。

          コーヒーで追悼を

          コーヒーが仕事の相棒になって、もう20年近くになる。 だが、私にとってのコーヒー時間の原点は、 ダイニングテーブルにたくさんのカップがひしめき合う、家族との時間だ。 一番古いコーヒーの記憶一番古いコーヒーの記憶は、初めて飲んだとき、ではない。 ずいぶん低い目線から、自分でコーヒーをドリップしている記憶だ。 あれは最初の引っ越しをした後の家だから、たぶん9歳か10歳。 母親に教えてもらって、淹れられるようになったのだった。 夕食後や休日の午後に「コーヒーが飲みたいなあ」という

          コーヒーで追悼を

          都会への憧れ、その先にあったもの。【地方移住・転職体験】

          はじめまして、もくめといいます。 自分の経験や考え方を発信することで、同じような悩みを持っている人、ターニングポイントにいる人が「そういう考えあるのね」と自分の決断のヒントにしてくれればいいなと思っています。 今回は自己紹介を兼ねて、これまでの仕事や地方移住や転職の体験、その時の考えを書きます。 東京に行きたかった 学生時代は田舎で過ごし、情報格差がまだ地方と大きかったころ。 ネットを使っての行動が一般的になりつつあったものの、二十歳そこそこの同世代でも、YAHOOのことを

          都会への憧れ、その先にあったもの。【地方移住・転職体験】