仕事を4つの指標で考えてみた

若い世代の間では、年金受給年齢がどこまで上がるのかが大きな関心事だろう。40代でも気になる。とりあえず皆、働く年数を長くし、年金に頼らず自分で稼がなければ、と危機感だけ高くなっている。

つまりこれからは、多くの人が人生で一番時間を使うことになる「仕事」において、充実させる努力をしておかないと、過ごす「時間の質」という面で損をしてしまうかもしれない時代がくる、といえそうだ。
もちろん金銭面だけでなく、精神的に豊かに過ごせない時間が長い状態も損だろうし、職場でのハラスメントなど厳しい環境に置かれることも損、である。

収入と体力だけで考えない

これは自分の実感だが、すごくストレスがあるがお金が稼げればいい、と、仕事に対して「収入」と「体力」のゼロサムバランスだけでとらえていると、年齢が進むと破綻する。
仕事は慣れてできるようになればなるほど時間はかからなくなるものだし、自分が簡単にやれるようになったがゆえに昔ほど自分が必要とされている仕事だと思えなくなるものである。かといって自分で新しく仕事を作り、新規事業をやってのけるほど余裕ができているわけでもなく、そんなポジションでもなかったりするからだ。

4つの指標

仕事は、「収入」と「体力」に加えて「時間」と「環境」という4次元で充実度を考えるべきなのではないだろうか。

収入:収入と仕事内容のバランスが取れていると感じるか
体力:いかに健康な毎日を過ごせているか
時間:提供できる自分の価値と時間のバランスをとれていると感じるか
環境:前より自分を必要とする誰かがいる環境になっていると感じるか

収入については、わりと指標として持っている人が多いと思う。
体力や健康、これはわかりやすい。
問題は、時間や環境について盲目になってしまったあまり、自分の本来の価値を不当に低く、適合しない場所で提供してしまっている中堅層がかなりの割合でいるのではないかということ。
私の場合は、仕事や住む場所を変えた結果、時間と環境の部分がかなり改善され、充実度が上がった。

時間と環境の視点を忘れずに

価値提供と時間についてバランスをとることは、自分の働き方を考えることだし、環境は誰に対して価値提供するのか、職場なり地域なりを自分で選ぶことだ。
数十年続く仕事人生を考えた時、お金と体力だけの指標では、そのペースで最後まで続けることは難しい。4つの指標が適切にバランスしている状態かどうか、皆さんも一度、あてはめてみてはいかがだろうか。
こういうのはいろんな考え方があるから、自分に合っているかは納得した答えが出るかどうかで判断してほしい。その結果、誰かの何かの行動につながるきっかけになったら、これ以上にうれしいことはない。

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