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面白いと思うのは自分だけでもいいんじゃない?

「読まれないnoteを書こう」というタグを発見した。

この言葉がとても良くて、私も便乗してみよう!と思い立つ。しかし思い立つまでもなく、読んでもらうという前提で書いていない私のnoteは、タグをつけるなんておこがましいのでは?という気持ちもある。でも便乗しちゃう。楽しそうだし。

このタグの良いところは、面白いと思うのが「自分」という点。

この企画の目的は、読まれないnoteを書くこと、です。
だけど、書くときは、全力投球で真剣に書く。面白がってもらえるものを書くぞと思って、真面目に書くんです。
ただし、面白いと思うのは「自分」です。

ルミさんのnoteから引用

誰かの役に立つ記事だとか、面白いと思ってもらえる記事だとか、そういったものを書こうとしたこともあった。けれどいつからか、役に立つってどういうこと?面白いという感情は人それぞれでは???といったような、身もふたもないことを考えてしまうようになった。そして私は、文章を書くということに迷走するようになった。

楽しいとか面白いとか、そういうのは自分だけが感じていたらそれで良いんだと思うようになってから、自分のためにnoteを書くようになった。これがとても楽しかったので、数年だけどnoteを継続できている。

他者の視点に立つことも必要だと思う。自分本位に過ごしてばかりいれば、誰かを無意識に傷つけてしまうことだってあるし、それは人としてやってはいけないことだと思うし。

けれど最近は、そういう他者目線を気にしすぎるから、自分の身動きが取れないのではないかと気づいた。誰かの視点に立ってばかりいれば、自分の視点は無視するしかない。自分を無視し続けることは、楽しいとか面白いという感情をどこかへ捨ててしまっているのではないか、と思うようになった。

ここまでダラダラと書いてきたけれど、何が言いたいかといえば結局は「読まれないnoteを書こう」のタグは最高だね!ということだった。これから使わせてもらおうっと。企画されたルミさんには感謝です。


そんな最近の読書は『財布は踊る』

まだ読んでる途中なのだけど、登場人物たちがとにかくしんどくてビックリした。しんどいのに展開が気になってページをどんどんめくってしまう。なにこれ、すごいな。

個人的には、最初に登場する専業主婦のみづほに共感しすぎて、心が痛くなった。彼女には幸せになって欲しい。


みづほの夫・雄太のお小遣いは月に5万円。雄太は「みづほちゃんにも5万円」と言って渡す。しかしそれは生活費であって、みづほのお小遣いではない。生活費を5万円でやりくりして、あまったら好きに使いなよ、という意味合いも含まれているのかもしれない。この発言にモヤモヤするみづほ。わたしも一緒にモヤモヤ。

さらに雄太はボーナスの使い道で、みづほが欲しいものを買っていいよ、と言いながら、みづほが洗濯機や食器洗い機が欲しいと言っていたことを思い出して、どちらか検討しようかと持ちかける。それは家庭に必要なものだから生活費であってプレゼントではないだろうよ、と思いながらモヤモヤ。

家庭に必要なものを妻が欲しいものだと判断して、それをプレゼントすれば喜ぶだろう、といった話は私も今まで見聞きしてきた。そのたびに妻側の不満が爆発することや、あきれて言葉も出ないという状況を見たので、過去に抱いたモヤモヤが、本を読みながら思い出されてモヤモヤしてしまった。

けれどこのモヤモヤには、どうすれば良かったのかという正解がたぶんない。どんなものでもプレゼントしてもらえたら嬉しいと思う人もいるし、生活費をもらえるだけありがたいという人もいる。
夫婦のお金の使いかたというのは、未だに正解がよくわからない。身もふたもないけど、やっぱりこれは人それぞれなんだろうな。

そんなことを考えながら本を読み進めていたら、雄太に借金が発覚。みづほが毎日の節約にはげみお金を貯め、ずっと欲しかったブランド物の財布をようやく手に入れた後だった。

この後みづほがどうなるのか、まだ読んでる途中なので詳しいことはわからない。このまま幸せにならないラストだったら、救いがなくてきっと泣いてしまうだろうな私、と思うぐらい現状では悲しい展開。この先、みづほが救われますように。

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