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【読書日記】2021年8月17日

ここのところ気にしていた一件が二つあって、それは二件というべきか?そんなことはどうでもよいのだけど、とにかくどちらも無事に終わったと教えられてホッとした。

それなのに気持ちがソワソワして落ち着かない。「大丈夫だよ」と言われても、心は心配モードに入っていて元に戻らないようだ。徐々に戻ってもらうことにして、気持ちを切り替えよう!と本を読む。

心配事があると読書にも集中できないので、読みかけの本が常にたまってしまう。読みかけの『オクトーバー・リスト』を読んでしまおうと決めて、本を手に取る。

中盤まで読みかけにしていて、数日間ほうっておいたので物語についていけるか不安もあったものの、気づいたら読了していた。終盤は猛スピードで読んでいたと自分でも気づくぐらいに、流れるような読書をした。この感覚は久しぶり。

娘を誘拐された女性が、犯人と鉢合わせるところからスタートして、時間はどんどんさかのぼり、そもそもこの事件はどういった経緯があったのかを読み進めていく。

どんどん明かされていく真実に、ページをめくる手が止まらず、そして最後まで読み終えても、また最初のページに戻って事実確認をしたくなる、そんな小説だった。ジェフリー・ディーヴァー氏の作品だから、驚きは必ずあるんだろうと思っていたくせに、やはり驚かしてもらって嬉しくなった。

ミステリーは大好きだけど苦手な描写も結構あって、年々読まなくなっていた。でもやっぱり好きだなと改めて思う。面白い作品を読めばそれだけで「生きててよかった!」と思う。単純。でもその単純さが今は救いの一つだと実感する。

ひねくれてばかりいても、人生はつまらなくなる一方で、でもだからこそ救われた場面だってあったはずなんだけど、ひねくれて拗ねてばかりいた頃は人生って楽しいと思ったことが少なかったと思うし、今でもひねくれ者はあんまり変わらないけれど、人生が楽しいかどうかは自分次第と思い始めてからは、笑うことが増えていて、それはとても大きな進歩だと思っている。

読書を通じて「生きててよかった!」と思えたので、また新たな面白い本を探そうと決めた。次は何を読もうかな。

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