人間関係とお金と『彼は彼女の顔が見えない』
Twitterで見かけた「ガソリン問題」のマンガを読んできた。
コチラ👇🏻
友人知人の車に乗せてもらったら、お礼をするのが常識みたいな話だったのだけど、こういう常識と呼ばれるものは、いつどこで生まれているのだろうか?
そしてこのマンガに出てくる、「友達にガソリン代を払うことは本当に必要か?」
と思っている女性の価値観は、本当におかしいのか?
それとも一理あるのか?
そんなことを考えながらも、しかし今後は車に乗せてもらったらお礼をしよう!と決意した。
決意したのは良いけれど、考えてみれば私はいつも車を出す側の人間なので、そこまで気を遣わずに生きられるかな?と思ったりもした。
何にしても、人との間にお金がからむと本当に面倒くさい。
*
そんな最近の読書は『彼は彼女の顔が見えない』。
読了した感想は、
やられた…
だった。
夫と妻、二人の視点が交互に入れ替わりながら物語が進んでいく。二人とも秘密を抱えているようなのだけど、それが何なのかさっぱりわからないまま、物語はどんどん進み…
もしかしたらコレはアレなのでは??
と気づかされる部分もあるのだけど、しかし物語の大筋が今ひとつつかめない。何だろうな、この不穏な空気…
そう思っていたら…
やられた…
あっさりと騙されていた…
あんまりにもキレイに騙されていたので、悔しくもなんともなくて、むしろ清々しさすら感じてしまった。
とても面白かった。あっさり騙されるには疑わない心が大事。疑わない心を持ち合わせながらミステリーを読むのは、とても難しいことだけど(たいていは犯人が誰なのかとか、事件の真相を先読みしたくなっちゃう)。
この作品をきっかけに、アリス・フィーニーさんの作品をもっと読みたくなった。
作品を全部読みたい!!と思える作家さんに出会えるのは、とても嬉しくて興奮する。
今年も楽しい読書時間が過ごせそうで嬉しい。
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