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キャンプin東部ユタ州(3)

前にも書きましたが、この北東部ユタ州ってなかなかアクセスが悪くて、ほとんど訪れたことがありませんでした。見えてくる大地はすごい、としか形容できないほどだけれど、制限速度100km程度の田舎道をずーっといくのは好きじゃないとできない(と思ってた)んです。

それでも「フレミング・ゴージー(峡谷)」の名前はいつも聞いてました。峡谷エリアって個人的には好きなんですが、なにせアクセスが悪いでしょう?今回はこの3州の境にキャンプするからこそ、「ちらっと見ていくか」くらいの気持ちでした。

まずはキャンプ場から北上、アシュリー国立森林のほうへ向かうシーニックドライブ(風光明媚な道)を辿ります。そしていきなりあちこちの山を切り崩して「燐(リン)」を採取している場所に出ました。Wikiにもありますが、生物にとって大切な元素です。
中央右手に白っぽい、水のある場所がありますが、リンを取り出す中で水で洗うのだそうで。その水をここに流し、ここから地中に戻す・・・という仕組みのようです。露天掘り鉱山が多いアメリカ、やることの規模がでかすぎる。。。
向こうにみえるダム湖が昨夜キャンプしたあたり。おもわず「うわぁ」と言ってしまうあのパノラマ、大陸を眺める気持ちが私の写真では届かないのが残念。
国立森林のビジターセンターがあったので立ち寄ったら・・・何これ!?なパノラマが。峡谷を大きく臨めるように作られた建物。冬季は雪が深いため閉まるそうですが、ちょっとくらい天気が悪くてもここにくれば峡谷を臨めるという、なんとも素晴らしいアイディア。
ビジターセンター周りには短いトレイルがあって、色んな角度から峡谷を臨めます。本当に素晴らしいのはこの奥の奥らしいけれど、それは次回のお楽しみ、ということで。。。標高2400mくらいなので既に風が肌寒い感じでした。
ビジターセンターで「初めてならせめて、この回り道を通りなさい」と教わった州道。ここはプレートテクトニクスの力強さを目の前に見ることが出来る場所。3月に行ったアイスランドは「地面が生まれるところ」だったけれど、そのものすごい力で何十万年の時間をかけて歪められ押し上げられ立ち上がった山脈。言葉を失います。
カーブを曲がる毎に新たな景色が。どっしりと動かないような気がしている大地が実はこんなにも激しく動いているのだということに改めて人間の小ささや地球の力を知ります。
いろんな種類の岩が断層を見せる場所。草木は層の間の水の通る所しか生えません。
どうしてこんな事になるんだ?な、地球の底力をしる風景。是非ともクリックして最大画面で見てほしい。ていうか、みんなに見に行って欲しい。
左手の優しい女性的な山肌と猛々しい男性的な崖。信仰はもたないけど、なんだか首を垂れたくなります。
こういう「地質学的地域」がちゃんと保存されてるんですよね。こういうところに小さい頃から出入りしたら、地質学の奥深さに惹かれていくんだろうなぁ。
沢山の虫が花の周りに。見えるかなぁ?
回り道も後半、まだまだ息を飲む風景が続きます。バイクの夫もよくバイクを停めて写真をとったり。荘厳、という言葉しかでてこない風景。
様々な形の岩が、それぞれの地質学的特徴で独特の形をみせてきます。
北欧神話にトロールが岩を投げあう、とかありますが、まさにそんな感じがする場所。
Castle Rockという名前のついた異様な巨岩。
もうすぐ州道の高速にもどります。まだあり得ない角度で地層が見えてはいるけれど・・・
このへんになると開拓時代から住んでいらっしゃるのであろうRanch(牧場)が。アヒルの2-3家族がお散歩中でした。
州道に戻りました。ハイウェイなので道はかなり整備されてます。でもこの風景!お昼を準備していなかったので一番近い街に向かっているのですが、お腹がすいた、なんて忘れそうなほどの景色が続きます。
Manilaの街に着きました。多分街で一件の(笑)レストラン。流行ってはいるようです。
場所に相応しい内装。
私はタコ・サラダを(巨大)
オットはレギュラーバーガーを。どちらも9〜10ドルくらいで、ソルトレイクなんかに比べて2-3割物価が安い感じです。
お腹もおちついたのでフリーウェイに向かいます。それにしてもこのグレイ〜青緑の地層が多い場所です。まさにジュラ紀とか白亜紀の地層なんだとか。
うぇーい、って言いたくなる景色。まさにユタだわ・・・(あ、もしかしたらワイオミングかも)
州間高速80号線に乗りました。ここはEchoエコーキャニオン。たしかに木霊がきこえそう・・・ここから家まではフリーウェイで1時間かかりません。なかなか盛り沢山なキャンプ旅行でした。

結論として、住んで20年になろうかという州なのにまだまだそこの素晴らしさを見終えていない、ということ。いやぁ、地球って面白いですねぇ。

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