moimoi

夫とふたりで小さな塾をやっています。 自分の心の観察記録をしています。

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最近の記事

罪悪感について

期待に応えられなくて、ごめんなさい。 人はたぶん、そんな時に、罪悪感を感じる。 心が苦しくなる。 「愛されるに値する私」になれなくて、ごめんなさい。 しかし、「愛されるに値する」とは、誰が決めるのだろうか。 湧きあがる感情のひとつひとつには、優劣や善悪などなく、ただ「ある」というだけなのに。 ただ「ある」じゃダメなんだよ、と囁きかけてくるもの、それは一体、なんだ。 「あるべき」という観念。 では、「あるべき」と胸を張って叫ぶ、その絶対的根拠はなんだ。 突き詰

    • この座標で生きる

      標準装備の検索エンジン 以前、漫画「バガボンド」を一気読みしたことについて書きました。 読み終わった後も心の片隅に居座っていた言葉があり、たびたび引っ張り出しては、どういうことなんだろう、と考えていました。 牢の中の武蔵に沢庵和尚が語る場面、その言葉の中に、こんなものがありました。 決められているのに自由なんて、矛盾してるじゃないか。 漫画の中で描かれたひとつの創作表現に過ぎない、と言ってしまえばそれまでなのだけれど、なぜかそれでは済ませられず、妙に私の心を捉えて離

      • 眠れる夜

        眠れぬ夜のツケ 梅雨が明け、本格的な夏の暑さがやってきた頃のある日の夜、うまく眠れなくて、翌日ずっとふらふらのポンコツで一日を過ごしてしまったことがありました。 こりゃいかん、寝苦しい夏の夜でも、うまく眠れる術を身につけなければ、大袈裟でなく、命とりになる。 と思い、その日から、眠ることと真剣に向き合うことにしました。 その結果、今のところ、毎晩すやっと眠れており、朝起きると身体も心も軽やかで、ちゃんと眠るって大事だなあ、としみじみ感じています。 うまく眠るための

        • 自分道

          声をあげる身体 数年に一度、親知らずが、というか、その周辺の歯茎がひどく痛むことがあります。 数日前にそれがやってきて、5日でおさまる、と直感し、今日で5日目。 今、痛みはほぼ治っています。 直感通りにことが運ぶ、こんな時、時間は過去から現在ではなく、未来から現在へ流れているのだろうな、と思ったりもします。 これで痛みから解放される、と思いきや、今度は胃痛がやってきて、摂生せざるを得ない状況は続いております。 が、これも身体の声。 毎年誕生日を挟んだ前後3ヶ月間

        罪悪感について

          静寂の中で

          今を生きる、ということをしていると、なぜか言葉がやってきません。 なので、もう私は文章を書きたいとは思わないのかもしれないなあ、と思っていました。 が、今朝フォロワーさんからコメントをいただいて、喜びがじんわり心に染み渡り、また何か書いてみよう、と思ったのでした。 我ながら、単純です。 意気込んで何かしようとしなくても、やりたいことややるべきことは「やってくる」ものなんじゃないか。 「全体の流れに動かされる私」を感じてみるとしよう。 近頃は、そんな生活実験をしてい

          静寂の中で

          日常にとける

          近頃は、なんだかずーっとぬるま湯に浸かっているような感じで、心地良く、機嫌良く、したいことをしながら、平穏に暮らしています。 晴れた日に、ふんふーんと鼻歌など歌いながら近所を自転車で走っていたら、こんな言葉が頭に響きました。 正確に表現すると、言葉の前に「直感」があり、それに意識を向けたら言葉に置き換わった、という感じなのですが。 そうだよね、うん、そうする。 なぜかスコンと腑に落ちて、以来、ちょっとチャンネルが変わった気がしています。 何かに没頭している時って、自

          日常にとける

          画面の中の私

          私の夫は、ゲームが好きです。 今は主に「ファイルファンタジー 7 REBIRTH」を日々コツコツとやっているのですが、その中のあるキャラクターが、私にそっくりだと言って笑うのです。 そっくりだから見てほしい、と言う夫に、ソファでごろごろしながら適当なメロディをつけて退屈だと歌うユフィちゃんを見せられ、思わず笑ってしまいました。 ほんとだ、そっくりだ。 というか、寝転び方とか、適当な自作ソングを口ずさみながらごろごろするところとか、まるっきり同じだ。 ぶわっはっは!と

          画面の中の私

          満ちている

          満足しかあり得ないんじゃないか。 ふと、そんな言葉が頭に浮かんだ。 数多ある言葉の中から、しっくりくる言葉を選んで、パズルのピースをひとつひとつ繋げていくように、言葉を繋いでみる。 私たちは「ひとつ」だから、ひとつである、という現象を、日々生きている。 昼があれば、夜があり。 暑さがあれば、寒さがあり。 軽さがあれば、重さがあり。 快があれば、不快があり。 そうしてバランスをとっている。 世界は、ひとつになろうとしている、のではなく、ひとつである、ということを表現

          満ちている

          一と知る

          長年の課題 先日、朝からイライラした方が来訪され、イライラをもらってしまう、ということがありました。 感じやすい夫は、その方が来訪される前からなぜか機嫌が悪いし、まあ、そういったことは我が家にとっては日常茶飯事なので、今日は何があるんだろうなーと思っていたら、イライラした方の来訪があり、なるほど、となったのです。 こういうのって、どんな原理で起こってるんだろうなあ。 生活に支障をきたすし、なんとかならんもんかなあ。 と、長年そのように思い続けてきて、考えたり調べたり試

          一と知る

          問題を無効化する

          前回の記事で、こんなことを書きました。 これについて、もうちょっと掘り下げて書いてみようと思います。 俯瞰する 前回の記事に書いたのですが、先日、自分でも驚くほどの怒りが湧きあがってきたことがありました。 こんな時、私はいつも、自分の感情を俯瞰するようにしています。 俯瞰する時、自分以外の人はどんな感覚でされているのかわかりませんが、私には、感情から自分を切り離したところから眺めている感覚があります。 以前、それについての記事を書いたことがあります。 感情と一体

          問題を無効化する

          金の斧 銀の斧

          暴れ龍現る 人づてに、たまーにデザインのお仕事依頼があるのですが、先日知人から、似顔絵を描いて欲しいと言ってる人がいるんだけどと相談を受けたので、いいですよーと気軽に引き受けました。 が、依頼主が、リアクションのすこぶるわかりづらい方で、間に入っていただいた知人も私も、振り回されて困惑しました。 自分でも驚くほどの怒りが湧きあがってきたのだけれど、途中で、おや、この怒りにはなんだか覚えがあるぞ、と気づきました。 そういえば昔、今回間に入っていただいた知人にも、何度も振

          金の斧 銀の斧

          魔法の言葉

          ありがとうの効能 noteを始めて間もない頃、ありがとうの効能について書いたことがあります。 たいして昔の記事でもないのに、すでに懐かしく感じます。 先日、たまたまおすすめにあがってきた、小林正観さんという方の著書について書かれているどなたかの記事を読みました。 本の感想というより、本の内容をまとめてあるような記事だったのですが、それによると、「ありがとう」という言葉には、やはりなんだかすごい効能があるようで。 昨夜、なんとなく寝つきが悪かったので、羊を数えるかわり

          魔法の言葉

          還ろう

          先日、久々に大好きな友達と会って、楽しいひと時を過ごしました。 会えて嬉しかったし、たくさんおしゃべりできて楽しかった、のだけれど。 充実感がない、ということに気づいてしまい、なんだかやるせない気持ちになりました。 同時に、普段、夫と愛犬と、またはひとりで過ごす時間が充実しすぎていることに、気づいてはいたのだけれど、やっぱりそうなのか、と再認識してしまいました。 私には友達は必要ない、ということなのだろうか。 でも、彼女のことは大好きだし、きっと、そういうことじゃな

          主たるもの

          先日、久々にどぎつい感情に囚われ、苦しい数日間を過ごすことがあったのですが、そこから解放されるまでの過程で色々と気づくことがあったので、書いておこうと思います。 突然の嵐 発端は、私自身の気まぐれでした。 一時は寝たきりになってしまった愛犬でしたが、ひょんなことからまた歩けるようになり、今は、老犬なりに元気に過ごしています。 気持ちが落ち着き、生活にも少し余裕ができたので、いつまた目が離せなくなるかわからないし、今のうちにちょっと実家の片付けをしておこう、と思ってしま

          主たるもの

          自然体で生きる

          雨あがりの午後 寄る年波には勝てないようで、愛犬が歩けなくなり、一日をほぼ横になりながら過ごしています。 とはいえ、自力で寝返りをうつことはできるし、ご飯も量は食べられないけど食欲はあるし、介助すれば排泄もできるし、瞳は生気に満ちている、といった様子です。 雨が続いたお天気のせいか、なぜかひゅっと涙腺を刺激され、うえーんと泣いていたら、愛犬が急にやる気を出してところどころで笑わせてくれて、心がほっこりしました。 動物の雄は、雌より身体が大きかったり、力が強かったりしま

          自然体で生きる

          かわいい人

          最強の愛犬 我が家の愛犬を見ていると、かわいいって最強だなあ、と思います。 私は、愛犬なら、何をしてもかわいいと思えるし、何をされても許せるのです。 相手が人間となると、そういうわけにもいかないのは、なぜだろう。 まず前提として、私は愛犬を「かわいい」という絶対的なフィルターを通して見ています。 前提がそうだから、結論もそうなる。 と言ってしまえば、話は終わってしまうのだけれど。 わかりにくいので、掘り下げてみます。 可愛いということ 「かわいい」は「可愛い

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