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久々に自分の小説… 書き掛けの原稿を確認してみた 『小さな丘の美術館』 ほかwritten by MOH

今年は夏頃からプライベートな時間を音楽制作に費やし、それまで多くの時間を割いてきた物語の作成に時間を使っていない。

物書きを自称するのなら、書いてナンボ」のはずと思い、原稿用紙にしている『カクヨム』で、書き掛けの原稿を確認してみた。

書いたまま放ったらかしで、読んでみると「へぇ〜」と思う物語も

この中で、(仮)彼女と僕の奇妙な日常 は noteに掲載中。
連載を中断したままだが…


自分が書いておいて、記憶が朧げな物語もあるので、ざっと読んでみた。

一番面白そうなのは、SF小説『面倒な時間旅行者の お世話係り』。
プロットや設定とEP1で、未だ1万字弱だが物語を意外な展開に持って行ければ、楽しい小説になると思う。原稿を読んでみると意外性の方向を決めかねていた様子(自分が書いたのに他人モード😅)。

一番、配信に近いのは『小さな丘の美術館』。
章立てと、あらすじは完成している。

どのエピソードも具体的に書き始めてはいない

読んでみると(他人モード😅)、テーマや物語の背景は作ったようだ。

【テーマ】
(主人公の)復活と再生

【ロケーション】
 主人公/草野慎は穏やかな海辺のそばにある丘の上で一人静かに暮らしている。
 そこは小さな地方都市。
 四季はあるが冬に雪が降ることはなく、夏は暑いが彼の住む丘の上には絶え間なく風が吹き、蒸し暑くなることはない。
 草野慎がクルマで降りていく街にショッピングモールはなく、地元の小さなスーパーマーケットと寂れつつある商店街。商店街の外れには2代目、3代目がなんとか継いでいるレストラン、喫茶店がある。
 その他には小さな市役所と図書館、警察署と消防署。病床が30ほどの小さな病院。高校へ通うには隣町まで電車で行くか下宿するしかない。

【設定】
 主人公はその街に生まれ育ったわけではないし、仕事の関係でその丘に住んでいるわけではない。
 大きな地方都市に生まれ、東京の大学に入りそのまま東京に本社のあるコンピューターメーカー(当時ITという単語はなかった)に就職し、多忙な生活を送っていたが、両親に不幸が続き一人っ子の彼が自宅を含め処理を進めていくと祖父の代から保有している株券だけが残った。
 調べてみるとそれを売却すれば億万長者だが、毎年の配当金だけで自分1人くらいの生活なら贅沢をしなければ暮らしていけることが分かった。
 そんな時、会社から若手を除く全社員に早期退職優遇制度の通知があり、自分に当て嵌めてみると結構な額が支給されることが分かり、手を挙げて会社を辞めることにした。
 半年の充電期間ののち、小さなIT系スタートアップ企業を立ち上げようとした最中に思わぬ病気や事故が続き、なんとか五体満足に回復するが、都会での生活に見切りをつけることにした。
 向かった先は旅で一度訪れた、今の丘と街。

 丘の上に建つ一軒家は以前、個人が運営していた小さな美術館。
 オーナーが亡くなり、コンクリート打ちっぱなしの元美術館は荒れ果て、タダ同然で売りに出されていたのを手に入れ、一人で出来るところは自分で補修し、難しいところは地元の業者に依頼して個人住宅に仕立て直した。

 そんな丘の上に静かに暮らす主人公のところに、思わぬ同居人が現れ、静かに過ごしたい主人公と動き回る同居人が織りなす日々の物語。

小さな丘の美術館』written by MOH

登場人物の設定も細かく書かれているが、それは物語の中で明らかになる。

この物語はエピソードの進め方に個性を持たせようと考えていたようだ。
(他人モード😅)

【エピソード】
ep毎に人称の主体が異なる(下の割当は仮設定)
2人の一人称が交互に語られる

ep1:穏やかな日々(状況説明):シン 一人称
ep2:突然の来訪者:ユカ 三人称
ep3:同居人:シン
ep4:共同生活:ユカ
ep5:共同作業:シン
ep6:寒い冬の日:ユカ
ep7:美術館:シン
ep8:旅立ち:ユカ
ep9:小さな丘の美術館:三人称神視点

小さな丘の美術館』written by MOH

私が小説を書くときの常で、最初の設定とあらすじに加え【エンディング】のシーンが書かれている。
そのシーンを読むと「そこに向かって書いていこう」と、気持ちが上向いてくる。

あとは自分の時間をどれくらい、物語の作成に費やせるのか…
安定を重視して…』を連載している時、他のことがほとんど出来なかった。
果たしてまた、あの生活を送れるのかどうか。



一方、『安定を重視して…』の続編『第2編 安定を重視して就職した会社は・・・3.5次元?』の原稿は、3万文字ほど書かれている。
主人公たちが同じなので、あまり苦にもせずにつらつらと書いたのだろう。
但し、書き進むと『安定を重視して…』で、回収していない話を物語に組み入れなければならないのが大変そう。
25世紀に入ったきりの元担当部長の帰還とか…


ついでに紹介すると『てっぺんを目指せ!「君たちは目指す方向が違うのでは?」』は、工夫をすれば、短〜中編で収まるかもしれない。

紹介文:
京橋芽久美、都立高校3年生になったばかり。
ダラダラとした2年間の高校生活を過ごし、このままでは自宅から希望する大学へ通えないことに気がついた。「大学も勤め先も自宅から」と親に永年寄生するつもりの芽久美は焦り出す。
自宅最寄駅が錦糸町駅の彼女は考えた。「箱根駅伝に出場する大学に入って毎年サポーターをやり、お正月のTVに映れば就活も容易なはず」

大学の偏差値を調べてみると自宅から通える水道橋や渋谷近くにある大学に入るには、このままの偏差値では難しい。近くの予備校を調べてみるとどこも満席。一つだけ名前を聞いたことのない予備校に空きがある。その予備校のWebサイトのトップページは『目指せ! 箱根駅伝』。

芽久美は迷わず、その予備校へ申し込み、通い始めた。
だが予備校の体裁を取ったその施設は、別次元の人類が、ある目的で作ったワームホールの入口であった。

てっぺんを目指せ!「君たちは目指す方向が違うのでは?」』written by MOH

やっぱり、SF小説が好きなようだ😊


MOH

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