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Philip K. Dick::変種第二号 ディック短篇傑作選【Memorandum, Reading impressions】

前回に引き続き、フィリップ・K・ディックの短編集の読書感想文ではない、読書感想文。


「たそがれの朝食」 Breakfast at Twilight

 家ごと戦争時代にタイムトラベル
 元に戻れても、本当のことは言いづらい

「ゴールデン・マン」 The Golden Man

 優れた雄の生存方法
【映画】NEXT
【参考】小話 『3分後の未来』

「安定社会」 Stability

 安定した社会を少しでも乱せば、即死亡
 事実上、ディックの処女作

「戦利船」 Prize Ship

 ガニメデ星人から手に入れた宇宙船は意外なもの
 宇宙の膨張をこんなふうに使うディックはユニーク

火星潜入」 The Crystal Crypt

 安っぽい設定
 火星人の方が上手だった

「歴戦の勇士」 War Veteran

 平和を望み、嘘の過去を作り出す金星人

「奉仕するもの」 To Serve the Master

 ロボットとの戦争で散々な目に
 それでも騙される人間がいる

「ジョンの世界」 Jon’s World

 タイムトラベルの過去改竄で平和な世界に
 これは実現してほしい

変種第二号」 Second Variety

 荒廃した地球で殺戮マシンのサスペンス
 誰が本当の人間なのか
 ラストのネタバレは早い


『変種少年が持つクマ』とソ連と米国
冷戦時代を反映した物語が多い
残念ながら、2022年に合っている


蒸し暑い夏。
短編集を読んでいて、何度もうたた寝に襲われ? その度に見る浅い夢が、物語の続き。
でも、違うストーリー😅


MOH

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