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Philip K. Dick::変数人間 ディック短篇傑作選【Memorandum, Reading impressions】

フィリップ・K・ディックの長編は、それなりの時間をかけて読むため記憶に残るが、短編集はそれぞれの物語がユニークでも、読み終わると様々な記憶がごちゃ混ぜになり、結局のところ『よく覚えていない』ことがよくある。

この本に収録されている短編は、紙の本でも一通り読んでおり見覚えのあるタイトルばかり。
でも内容は「はて?」がほとんど。
Kindle版を読んでみると、途中で話の流れを思い出す。

ここで思いついたのが、外部記憶@note。
noteの音楽、映画レビューもある種備忘。
以下は読書感想文とは言い難く(でも #読書感想文😊)
読まれた方の記憶が、喚起されればと思いつつ…




パーキー・パットの日々」 The Days of Perky Pat

 バービー人形の戦い

「CM地獄」 Sales Pitch

 迫って来る広告と押し売りロボット
 太陽系外まで追いかけてくるセールス

「不屈の蛙」 The Indefatigable Frog

「ゼノンのパラドックス」証明実験で「素粒子論」が出て来る
 ※Ζήνων Έλεάτης、紀元前490-430年頃、古代ギリシアの自然哲学者

「あんな目はごめんだ」 The Eyes Have It

  妄想力の高い人の読書法

「猫と宇宙船」 The Alien Mind

 異星人は猫好き?
 キャットフードだけで、2年間暮らすのはキツい

「スパイはだれだ」 Shell Game

 パラノイア集団のコロニーが、宇宙制覇を考える

「不適応者」 Misadjustment

 妄想が実体化する超能力
 造船植物

「超能力世界」 A World of Talent

 地球から独立を目指す惑星植民地
 超能力者満載(プレコグが主人公)

ペイチェック」 Paycheck

 2年間記憶を消された男が都合良すぎる展開
 未来を覗き、引っ掛ける

「変数人間」 The Variable Man

 過去から来た変数人間が2百年後の地球を平和的に救う



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このシリーズ 早川書房の表紙は好み



MOH


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