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諦めながら前に進むこと

夫のことについて最近
「うちの夫は諦めの先に前に進んできた」
と話していて、物凄くタイムリーに大好きなフォロワーさんである祐希さんが記事を公開していた。

夫は人生のあらゆる部分で、家庭的な問題から諦めなくてはいけない場面があった。
それは決して夫のせいではないと思うのだけど、経歴だけを見た人は「挫折した」と言うこともある。

「自分で何とかできたんじゃない?」
「人のせいにするな」

若い頃の夫に投げかけられる言葉は決してやさしいモノではなかった。
しかし、夫は前に進み続けている。

諦めて、状況を判断し、努力をする。
夫の生き方は諦めの先にある前向きさだった。

私は夫と一緒に過ごすうちに、諦めて生きていくことについてあまりネガティブに考えなくなっている。

実際、第二子である娘が生まれ育児休暇後の働き方を考えた時「今は家族が優先だよね」と思いそれまでのフルタイムからパートに変更した。
当時の私は仕事も大事だと思っていて、もっと上に行ってやりたいことがあった時期。
できれば家族に協力してもらってフルタイムで働きたいと思っていた。

しかし、息子が生まれて職場復帰した時の生活を思い返した時、随分寂しい思いもさせたし、余裕のない毎日だったと思う。
自分だけのことを考えて生きていけないのが結婚であり親になることだった。

そこで私はある意味で諦めた。
自分の目標より家族と穏やかに暮らすことを優先したと考えれば、これは前向きな諦めだと言えるだろう。

夫は自分自身のことをよく分析していて、今できることややらなければならないことを短い時間でスパッと判断できる人だ。

私が仕事で悩んでいる時も「その会社でお前が目指すものってあるの?」と聞いてきたり「同じくらいの給料でもっと穏やかに働けるところあるよ」と言われたこともある。
多分、夫自身が仕事をしていく中で色んな取捨選択を繰り返してきた結果のアドバイスだと思う。

諦めきれず固執し続けた私にとってそのアドバイスは気持ちを切り替えて新しい目標を作られるステップになった。

何で…こんなに的確に判断できるのに、子供みたいに怒るのかは謎。
家庭環境から来るアダルトチルドレン的なものだろうか…。
そこら辺考えると、この先の文章が悪口だらけになりそうなのでとりあえず今日は褒めておくことにする。

夫のような過酷な状況でなくても、人生の中で何かを諦めて何かを得るという経験は誰にもある気がする。
その時にネガティブな”諦め”と捉えるのか、前向きなものとして考えるのかでその後の生き方は大きく変わってくると思った。

祐希さんはエッセイの中でこう書いている。

「諦」の字の意味を調べると「真理」
真理とは「つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。まこと。」

祐希さん「あきらめた先にも道はある」より

生きていく中で困難な状況に遭遇した時、その状況をよく観察していくこと。
まとめあげて新しい道を切り開いていくことに思考をシフトできたなら、それはプラスに変えられたことになるのだと思う。

夫と出会えて、困難なことは沢山あった。
離婚も考えたし、今も呪い続けている(酷)
それでも、何でも諦められず抱えすぎる私にとって夫の諦めて前に進む姿に沢山の気付きを得ている。

それだけでこの結婚は成功だと思えた。
この10年で私、相当夫に毒されているな(笑)

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