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CTOの戦略的テクノロジー選択と組織構築のガイド

こんにちは。virapture株式会社でCEOしながらラグナロク株式会社でもCKOとして働いている@mogmetです。

最近プリクラを撮ったが、顔が違いすぎてビビりました

今回はCTOの観点で、技術と戦略をどうやって決めるかというのを自分なりの考えをまとめてみました。
結論でいうと、企業のビジョン・戦略・リソースから、テクノロジーとエンジニアを選択していき、最適な組織を作っていこうといったお話になります。


ビジョンと戦略

CTOは、技術トレンドを理解し、企業のビジョンと長期戦略に組み込む必要があります。(近年でいうとAI、メタバース、Web3、デジタルツインなどが話題になっていますね。)
企業が持続可能な成功を収めるためには、明確なビジョンとそれを実現するための戦略が不可欠です。
ビジョンは、企業の究極的な目標となる明確な未来像を提供し、戦略はそのビジョンに到達するための道筋を描きます。

virapture株式会社でいうと、 「世界に歓喜を広げる」というビジョンを掲げ、その目標に到達するためにワンナイト人狼コツミーといったサービスを作って歓喜を周りに届けようとしております。
例えば、「ただお金を儲けるためのプロダクトを作る」という戦略の選択は、「世界に歓喜を広げる」というビジョンとも乖離していくことが考えられます。

テクノロジーの選択

選択するテクノロジーは、企業の現在及び未来のビジネスモデルと整合性が取れるものでなければなりません。

現在

現在を考えた時の例としては、会社がPHPのエンジニアをたくさん抱えており、プロダクトとしてもPHPで十分なプロダクトを運営している場合を考えてみます。
このプロダクトに対してパフォーマンスがいいからといった理由で突然Go言語を選択するのは、運用するために新規にGoエンジニアを雇うコストや、既存の会社のエンジニアが学習するコストもかかってしまうので、アンマッチしている可能性があります。

未来

未来を考えた時の例としては、事業のビジネスモデルが今後スケールが予期されている、IoTのようにデータの書き込みが多いプロダクトを考えてみます。
この時にデータの保管場所をRDBMSを選択してしまうとスケールがしづらくなってしまうので、NoSQLを選択することで、書き込みによるスケールアップのしやすさを考慮するといった選択が考えられます。

テクノロジーはやりかたの一つにすぎない

テクノロジーを触れたり、探したりしていると、
「トレンドだから」
「使ってみたいから」
といったエンジニアの探求欲が発生するのですが、あくまでテクノロジーは選択の一つです。ユーザにとってはどのテクノロジーが使われているかというのは全く意識されません。
その企業においてのリソースとビジネスとテクノロジーがマッチすることで適切にユーザに価値を届けることを念頭におきましょう。

エンジニアの選択

どのエンジニアを仲間にするのかは、一番大事な要素になります。
エンジニア市場と仲間に入った後の影響の観点で考えていく必要があります。

エンジニア市場を考える

選択したテクノロジーを使うことができるエンジニアが市場にどれくらいいるかの考慮については、テクノロジーの選択にも響いてきます。
例えば、先述の例でのGoとPHPでいうと、PHPエンジニアのほうが市場に溢れているため、採用コストが小さいです。試しにランサーズで検索してみただけでも12倍も差があることがわかります。

ビジネスにテクノロジーがマッチするかも大事ですが、会社の体力やプロダクトの時期を考えると、どの言語の市場を選択するのが最善かといった観点も必要になってきます。

仲間への影響

バタフライエフェクトという非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる考えがあるがその現象にも似ている

採用しようとしているエンジニアが仲間になることで、今働いているエンジニアにどのような影響を与えるかを思い描いてみましょう。

例えば技術はできるけど、性格に難がある人がジョインしてきた場合を考えてみます。
技術ができるのでバリバリ作ってもらえますが、チームの雰囲気はどんどん険悪になっていき、最終的にはエンジニアがやめていく…といった未来も考えられます。
エンジニアが仲間になった後、今のエンジニアとマッチすることで、チームとしてきちんとドライブするかどうかは見極めていきましょう。

企業を動かしているのは人です。人についてフォーカスしないと、その後の運用が大変になります。
創設初期〜中期の段階などは特に、CTOは必ず全エンジニアの採用について見ていく必要があります。

組織とカルチャーを作る

人数が増えてくると組織の構成や企業におけるカルチャーについても考えてくる必要が出てきます。

Spotifyの分散型モデルのように、柔軟性とスピードを優先する文化を構築し、技術革新を促進する組織構造は近年だと良い指標になります。
詳細については下記を御覧ください。

ただし、テクノロジーの選択と同様、Spotifyの分散型モデルもやり方の一つなので、どういった組織の形がいいかはテクノロジーのトレンドを掴むのと同様に、常にアンテナを張ることで選択肢を知っておく必要があります。

まとめ

CTOとしての観点をまとめると下記になります。

  • 企業のビジョンと戦略:ビジョンから今取りうるテクノロジーにおける最適な戦略を考える

  • テクノロジーとエンジニアの選択:ビジネスの未来を加味した上で、企業のリソースと、エンジニア市場を考えた選択をする

  • 組織とカルチャーを作る:最適な方法を選択して最適な組織を作る

以上になります。
現在・未来を見渡して最適な選択をすることで企業の成長へ繋げましょう!


最後に、ワンナイト人狼オンラインというゲームやスノボ向けのcotsumeというサービスを作ってます!よかったら遊んでね!

他にもCameconOffchaCSmartといったといったサービスも作ってるのでよかったら使ってね!

また、チームビルディングや技術顧問、Firebaseの設計やアドバイスといったお話も受け付けてますので御用の方は弊社までお問い合わせください。

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