そうは言っても今回こそ変なものしか作れなかったらどうしよう病
仕事でよく紙面データを作っているのですが、手を動かしてるとよく「そうは言っても今回こそ変なものしか作れなかったらどうしよう病」が発動してしまいます。デザイナーになってからというもの、本当に毎日のように思っています。
もしも、出来上がったものがヘボいものだったらどうしよう
もしも、ヘボいものしか作れずに期限をオーバーしてしまったらどうしよう
もしも、クライアントの意図と合わないものを作ってしまったらどうしよう
この「そうは言っても今回こそ変なものしか作れなかったらどうしよう病」はいつでも私の中にいて、私を不安にさせます。
大体は、まだ作るものが自分の中で明確になっておらず、手探りな時です。
とは言っても私もデザイナー8年生なので、そこまで変なものは出来ません。(…と思いたい)全力でいいものを作ろうとプロジェクトを遂行します。
不安のまま、とは言いつつも作っているうちに、何となく形になり、ああ、今回も何とか格好のついたものが出来た、そんなにヘボくない、よかった…と心底安堵します。こんな心の内の悩みなどはなかったかのように、にっこりとクライアントさんにデータをお渡しします。あんなに不安なのに、実際は期限もオーバーしたことはありません。
なぜでしょう、ものすごく自己肯定感が低いのか、すぐ不安になります。
私だけ?
自信家すぎるのもどうかと思うので、自分を疑ったり、試行錯誤したりすることは悪いことではない、と思いつつ、毎回のことなので参る時もあります。
でも悩んでてもしょうがないので、この手の悩みが湧いてきた時は、仕方なく解決の方向へ頭を持っていきます。やらなければ終わらないのです。逆に言えば必ず終わりがあります。
この漠然とした不安を取り除くには一体どうしたらよいのか。大体の不安は、「よく分からない」から来ることが多いです。
まず、もう一度作るものの概要や、要点をよく見ます。
相手がどんなものを作ってほしいのかを確認するのです。
あとは、事前に不安に思っている疑問点をクライアントさんに聞いておくことです。謎のままにしておくと、後で行き違いが発覚することもあるのです。ニュアンスの違いも擦り合わせておくとあとあと楽です。
こうゆう風に不安要素を潰して作業に取り掛かるようにしています。
でも、この「そうは言っても今回こそ変なものしか作れなかったらどうしよう病」は、いつでも私を襲ってきます。こんな風に不安要素を潰してもなお、今回こそ変なものしか作れなかったらどうしよう…………と。
ひどいと寝る直前までとか、夢とかに出てきます。
困ったなと思いつつ、形になってくると安堵する、こんなことを繰り返す毎日です。
エディトリアルデザインはパズルによく似ていると思っています。すでにあるいろんな形の素材を、きれいに、見やすく指定の紙面におさめていくのです。
毎日、似たようで違うパズルを解いているようです。
もう少し自分の引き出しを増やしたら、少しはマシになるかしら…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?