おなかがへった
マメイケダさんの展示を見に行った。
見ているだけでホカホカご飯の湯気が見え、いい匂いが香ってくるような気がした。
きっと誰にでもあるご飯の懐かしい記憶を蘇らせてくれる。
懐かしくてあたたかくて、とにかくおいしそう!
見ているだけでおなかがへってしまう展示だった。
活字で読むごはんの話も大好きだけど、ごはんの絵も大好きだなあと改めて感じた。(ただの食いしん坊?)
文字や絵には、実際のごはん以上においしさを感じられる魔法がある。
マミイケダさんの一番好きな食べ物は卵だそう。それを聞いて、目玉焼きをご飯に乗せた絵が一番おいしそうだったなと、妙に納得した。
✳︎
展示スペース横にはカフェと、ずらりと絵本やZINEが並んでいた。
マミイケダさんの絵本に出てくる苺のショートケーキもカフェで食べられると聞いて、ああ食べたい…と思ったのに、気付いたらスコーンを頼んでいた。
小麦粉がぎゅっと詰まったスコーンは焼き菓子の中で一番好きなお菓子。つい頼まずにはいられなくなる。
展示や本を見ながらゆっくり待っていると、ふわりとバターの良い香りが漂う。
そうして席に運ばれてきたスコーンと紅茶。
見たことのないペタンとまるいフォルムがかわいらしい。シュークリームみたいに蓋をかぶっている。
サクッホロッ。
スコーン大好き人間のわたし。幾つものスコーンを食べてきたが、食感から今まで食べてきたものとは違っていた。
硬すぎず柔らかすぎず、中はしっとり。(迷わずマイベストスコーンに認定!)
フルーティーな香りの紅茶ともよく合う。
奥に見えるおいしそうな絵を見ながら、おなかをすかせたわたしは、スコーンをパクパク食べる。
最後のひと口までゆっくり味わおうと、じっくりゆっくり噛みしめていたはずなのに、すぐに最後のひと口に辿り着いてしまった。
スコーン特有のお腹がゴツンと重くなる感じもなく、食べた後も軽やかだった。
店内に流れる雰囲気がとにかくおだやか。
来ているお客さんも、おじさまやマダム、大人の方々ばかりで居心地のいい空間だった。
会期中に、苺のショートケーキを食べるぞ!と意気込んでお店を出た。
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