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【45秒でわかる】円・ドル為替相場

円相場が1ドル=151円台まで下落しました。

円、33年ぶり安値更新も ドル買い誘う「年利5%」の取引:日本経済新聞

今回のポイント

  • 円高要因は増えている

  • 円安の影には『円キャリー取引』

  • 今後の展開は読みにくい

米雇用統計のデータが市場の想定よりも良くなかったことで、景気後退を意識して米国の長期金利は低下しました。

原油高も一服しているので、このまま円高局面になると思われました。

しかし、その予想は外れて1週間ほどで再び円安局面が訪れています。

その要因の1つに『円キャリー取引』があります。

円キャリー取引とは、低金利の円を借り、高金利の通貨(ドル)と交換することで利ざやを得るものです。

円を借りてドルを買う性質上、円安・ドル高が進む構造になっています。

円とドルの長期金利の金利差は少なくなっていますが、日銀がマイナス金利政策を続けているので短期金利の差は依然として大きいです。

これが円キャリー取引の勢いが衰えない理由になっています。

このまま円キャリー取引が進んで円安になるか、米長期金利と連動して円高に進むのかは非常に読みにくくなっています。

14日にある米消費者物価指数(CPI)が、為替市場を決める1つの焦点になってくるでしょう。


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