【日経が読める】円キャリー取引ってなに?
為替市場にも関わる円キャリー取引について解説します。
円キャリー取引とは、低金利の円を借り、高金利の通貨(ドル)と交換して運用するものです。
例えば、円を金利2%程度で借ります。それをドルに交換して5%の債券を買えば、円を借りてドルで運用することで3%の金利差が生まれる。
運用益に加えてこの利ざやを利用して儲けを出すのが円キャリー取引の肝ですね。
また、為替市場とも大きな関わりがあります。
仮に1ドル=140円の時に借りて、1ドル=150円の円安・ドル高になると、その上昇分の約7%が上乗せされて10%の利ざやが生まれます。
逆にいえば、130円まで円高が進めば為替だけで約7%の損になるので、利ざやでは足りずにマイナスなりますね。
ただ円を借りてドルを買う性質上、円キャリー取引が加速すれば円安に進むことが多いです。
このように、為替や金利差が大きく関わってくるので、日本の金利が上昇したり、運用している株や債券の値が下がると取引を止める動きが出てきます。
それが今度はドルを売り円を買う動きになるので、ニュース次第で急な円高に繋がることも一緒に憶えておきたいですね。
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