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ADHDが人とうまく行かない原因の1つは「自他境界線(バウンダリー)の曖昧さ」

こんにちは、もふです。

今日のお話は何かと言いますと「 ADHDの人は自他境界線について意識したら心が軽くなるかも」ということです。

「よそはよそ、うちはうち」という昔ながらの言葉があるように、他人と自分がまったくの別の個体であるという事は、わかってはいるつもりだったのですが、この自他境界という概念を知ったことによって、「いや、意外とわかっていなかった!」と私の中での大きな気づきがありましたので、その経験をシェアしようと思います!


自他境界線とはなにか?

発達障害の方は自分と他人の境界線が曖昧であることが多いと言われているそうです。
自他境界線とは自分と他人との間に存在する心理的な境界線のことで、この境界線は、自分と他人の区別や、自分と他人の感情や意見の区別をつけることができるようにする役割を持っています。
例えば、自分と他者との間に明確な境界線がない人は、他人の意見や感情を自分のものとして受け取って、自分の意見や感情を他人のものとして受け取ってしまします。
ちなみに定型発達 が必ずしもしっかりと自他境界線が分かれているというわけではなく、あくまでも発達障害の方が自他境界線が曖昧になりがちだという話だそうです。

自他境界線をバウンダリーと言ったりする。

自他境界線が曖昧だとどうなるか?

自他境界線が曖昧だと自分の考えていることが相手も同じように考えていると思ってしまうため、他人がその考えと違った言動をすると、怒り出したり、相手をコントロールして自分に従わせようとしてしまうことがあるそうです。 

実感として、私もかなり自他境界線が曖昧である自覚があります。
相手が自分の思った通りに発言したり行動をしてくれない、自分の気持ちを言葉で伝えていないのに察してくれないなどとイライラとした気持ちが湧き上がってきて、あーして欲しいこうして欲しいと他人に強制させてしまう。または、強制させたいという気持ちが湧き上がることがよくあります。

これは完全に持論なのですが、せっかちな方がADHDには多いというのを聞いたことがありますが、自分であれば言動を思いついた瞬間に実行できるのに、他社に頼む時はどうしても実行速度が落ちので、なんですぐに実行されないんだ!ともどかしく感じるのかもしれません。

境界が曖昧であるどころか、自分と相手を同一視しているような節まである気もします。

反対に

悲しんでいる人や困っている人を見るとまるで自分がそうであるかのように悲しい気持ちになったりすぐに助けてあげたくなったりする場合も、自他境界が曖昧であると起こりやすい現象だそうです。

私の場合、仕事なんかでもそこまで困っていない人のお手伝いをすぐにかって出てしまうため、他人のためのタスクが積み重なってしまいがちだったり、見返りなしでお仕事してしまったりで、苦しくなってしまうんですよね…
個人事業主的になった時に、流石にこのままだと食っていけないと思い直してそういった事も減りましたが、今でもそういった立ち振舞いがとっても苦手です 。
苦しんでいる人を放置しているような状況がまるで自分を苦しみの中にずっと置いていくような感覚なのです…。

このように他人の言動や状態を自分のものとして捉えてしまうのも自他境界が曖昧であるためと言うことも出来るようです。

自他境界線を意識する具体的な方法は?

自他境界が曖昧だと、今までお話してきたようなデメリットが多いのである程度境界線を意識することが重要です。
しかし自他境界線は、くっきりハッキリと自分と他人を分断すればよいわけではなく、程よいバランスを保つことが大切だそうです。

そのために、メタ認知的に自分自身の価値観や考え方を把握する事に努めたり、適切な距離感を保つことを意識すると良いそうなのですが、個人的には長い時間をかけて訓練しないと難しそうだなぁと言った感想をいだきました。

それで、なんとか良い方法がないかといろいろと考えた結果

「自分と他人との間に一本の透明な糸が上から下にピンと張ってているイメージを持つ」という方法を思いつきました。

人と話している時に感情的になりそうになった時に個のビジュアルイメージをなんとなく思い浮かべてみたら、他人の話を他人の話として受け入れられている自分がいたんです。

▲マジックなんかで使われてそうな透明の糸のイメージ


全く分断されているイメージでないことがポイントで、コロナ対策でお店で置かれているようなビニールシートだと、心の距離が出来てしまいすぎなので「透明な細い糸」なんです。

これは完全にオリジナルな対策なので他の方にも有用かどうかはわかりませんが、私は物事を捉える時に視覚を優位に捉えるタイプのようで、この視覚的イメージはなかなか効果的です。
良ろしければ「自他境界線があいまいで困っている」という方は試してみてください!


おわりに。

いかがだったでしょうか?
私はこの自他境界線に付いて知れたお陰で自分も、身近な人達も嫌な思いをすることがかなり減ってきたなぁと感じています。

この年になってもADHDについての特性について知らないことがまだあるんだなぁ、まだまだ自分の性質がより良い方向へ改善される余地があるのだとワクワクした一件でした。

このnoteでは、ADHDの性質を持つ私が生活の改善するために行っていることや、考え方についてADHDにかかわる全ての方に向けて記事を投稿しています。スキ!していただけると投稿継続を頑張れるきっかけになりますので、ぜひお願い致します。m(_ _)m

ではでは~。


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