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LGBTトランスジェンダー( FTM)僕の幼少期の思い出『桃の節句』
僕は兄が2人いて、待望の女の子ということで母はとても喜んでいました。
可愛い服を手作りで作り着せたり、可愛い服を着せるのが楽しかったと言います。保育園に入ると木登りや泥遊び、走り回ることが好きでした。
ある年の3月3日、桃の節句です。
保育士の先生の手作りの衣装を着て男女で写真を撮るということがありました。
先生は1人ずつ女の子を呼び、どの男の子と写真を撮りたいか尋ねます。他の女の子は恥ずかしそうに男の子の名前を言います。
僕は正直、写真を撮ることが好きじゃなかったのもあり乗り気ではなかったし、男の子と女の子という意識もなかったのもあり、選べと言われて困ったので前の女の子が一緒に撮っていた男の子のままでいいと言いました。(今思うと、とても失礼だったなと…)
いざ自分の番になり、男の子用の青の衣装を着たいから男の子にピンクの女の子用の衣装を着てほしいと言いました。
先生は、
「男の子が青で女の子はピンクを着るんだよ」
と言いました。
「男の子じゃないと青を着れないの?」
「わたしは男の子じゃないの?」
先生は僕にピンクの衣装を着せるのに説得したのを覚えています。
男の子?女の子?何が違うんだろ…
全く理解できない桃の節句となりました。
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