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HSS型HSPと接客

はじめに

私はたぶん、HSS型HSP。

HSPとは、Highly Sencitive Person.
良くも悪くも、繊細で、敏感で、感覚が鋭い人のこと。

五感が鋭いから、芸術の方面で大成する人が多かったり、
共感性が高く、人に寄り添う力に長けていると言われる。

反面、音や光、においに敏感で疲れやすかったり、
他人の些細な言動を重く受け止め、悩まされやすい傾向にある。

繊細な人、敏感な人は、
内向的なイメージを持つかもしれないが、
HSS型に分類されるHSPは、
刺激を求めて外に出たがったり、
人との交流を好む、
外交的なHSPと言われる。

HSPに関して、あまり研究は進められていないようだが、
私は初めてこのHSS型HSPの概念を知った時、
まさに自分だと思った。
そして、自分と似たような傾向を持つ人がいると知り、
少し救われた。

あまりカテゴライズして考えすぎるのも好きではないし、
なんでもかんでもHSPの気質として語りたくもない。

でも、自分の気質は人と違う、おかしい、
自分の気質を隠して生きないと、
と思っていた頃に比べて、

HSPという気質があって、
同じように認識している人がいて、
自分だけじゃないと分かっただけで、
だいぶ楽になった。

たぶんこう語る人は自分だけではないと思う。

人と関わるのが好きであるけど、
一定のキャパを超えると疲れてしまう。
疲れると一人を好むけど、ちゃんと寂しい。
活動的になる時期と、
疲れて一歩も外に出られない時期がある。

自分でもびっくりするくらい、
相反する性格を兼ね備えていて、
自分が理解できない。
どうしたら疲れないのか分からない。
躁鬱なのかも。
周りに説明しようにも理解されず、
社会でやっていけないかも。
今の職に就く前は、
そんな風に思っていた。



バリスタ業を始めて気づいたこと

波のある自分とは関わりづらいだろう、
というコンプレックスもあり、
人付き合いはあまり得意ではない。
どう振舞ったら正解なのか、
とても気を張ってしまう。
フラットに関わりたいと思うのに、
どうしても慣れない。

そんな自分でも、接客業は苦にならない。
バリスタとして、お客様をもてなすのは、
本当に楽しい。

店員とお客様という立場が決まっているから、
言葉選びも、気の遣い方も、迷わない。
むしろ、敏感な自分の気質を活かして、
細かな気配りができるし、
日々新しいお客様との交流があるから、
刺激を求める自分の気質も満たしてくれる。

自分の知識やスキルで、
お客様を喜ばせられるのが、
一番のやりがいである。

もちろん嫌なお客様もいるし、
HSPならそういった態度に余計悩まされるのでは、
と思われがちだが、
それも「店員とお客様」という立場が明確であるだけで、
学校や職場の人間関係と違って、
余り気にならない。
相手が言ってくる嫌味とか、嫌な態度が
ある程度パターン化されてるから、
対処の仕方にもパターンができて楽。

よく、HSPは接客業に不向きだ、という記事もあったりするが、
私自身はむしろ、天職だと考えている。
HSS型HSPで、接客業の従事を検討している人は、
是非挑戦してみてほしい。





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