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西アフリカ、ベナンでの日常生活。仕事の昼休憩は3時間も?

前回は西アフリカ、ベナンに到着した初日の衝撃を書きました。
今日は、2日目以降の私の日常生活を振り返りたいと思います。

鶏の鳴き声や人の歌で目が覚める生活

朝は6〜7時頃に起床。居候しているお家のお手伝いさんが掃除を始め、鶏がうるさくなってくるので自然と目が覚めます。
ちなみにベナンでは町を見てると鶏、ヤギ、トカゲが一際多く、トカゲに関しては一生分見た気がします。
日曜は朝早くから近くの教会の大人子供が大合唱していて、それで目が覚めます。皆大きい声で楽しそうに歌ってて、平和や・・と和みます。

フルーツとコーヒーが美味しくてそれだけで生きていける

支度して朝食を取ります。朝ご飯はコーヒーと果物がメイン。
コーヒーは同じアフリカのエチオピア産が美味しい。
果物はパイナップルとマンゴーが思わず大声をあげるくらい美味しい。実際美味しいと大声あげすぎて、お家のお母さんにほぼ毎日パイナップル生ジュースを作ってもらうほどハマる。
あとはオレンジ。ベナンでは、食べずにそのままかぶりついて吸います。生搾りジュースならぬ生かぶりジュースです。ジュースにして吸っても意外とお腹一杯になる。一つ5円で売ってます。

(ここの切り口部分からかぶりついて吸います。慣れるまで一個吸うのに30分かかった・・笑)

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ビジネスの昼休憩が長い理由は?

朝食後、仕事場に向かいます。
ベナンでは、午前の就業時間が9時から12時、午後が15時から18時です。

え、昼休憩3時間?長くね?!

そう思った就業初日。
昼になって一度家に帰り、昼食を取りました。

ちなみに初日食べたのはアボボという豆料理で、ガリと呼ばれるキャッサバの粉をかけて混ぜて食べます。美味でした。

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昼食後、日本の働き癖で早速一作業しようと思い立ちPCを開くと、今すぐ寝始められるくらいのものすごい眠気が・・・。
時差ぼけにしてはぼける時間が違っていたので不思議に思っていると、現地の皆が教えてくれました。
ベナンのご飯は眠くなるよ、と。

よくよくベナンのご飯を思い返してみると、豆、芋、米が主原料。
食べた時はそうでもないのに、練ったりしてあるからか、食べたあとお腹の中で特に膨れる。お餅と同じ現象ですね。(ちなみにベナン料理はかなり日本人の口にあうと思ったので、今度まとめて紹介しようと思います。)

びっくりするくらい眠いので、一度昼寝。起きて支度して移動して出社。
そうすると3時間あったはずの休憩時間があら不思議、全くなくなりました。

このような勤務時間になっている他の理由としては、暑い気候で体力を奪われるために生産性の高い働き方にしているという点、母子家庭も多い中で学校や幼児施設から子供と過ごす時間が十分取れるという点もあるようです。また、仕事の傍ら平日に教会に通うクリスチャンもいて、そういう人達は昼休みも有効活用しているよう。

逆に就業中は集中し、皆ででタスクの目線合わせをしてしっかり取り組む。このメリハリが新鮮で、意外と仕事が進む手応えを感じた日々でした。

(仕事時はめちゃ集中してます)

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家族ファーストで人に優しい国民性

終業後、夜は色んなベナン料理に挑戦したり、仕事の会食したりして過ごしてました。
驚いたのは、現地の方との会食は意外にも21時や22時開始と遅めなこと。

ベナンでは家族の絆がとても強い。結婚している男性は奥さんのご飯を食べるべきであり、奥さんは逆に毎日食べてもらうよう胃袋を掴む必要がある、という考えをする人が多いそうです。だから、一度家に帰ってご飯を食べてから夜遅くからビジネスの会食をすることも多いそうなのです。

それ以外にも、親戚含め大勢が一つの家族という価値観があり、出世した人は家族にも財産を分け与えたりと大変な部分もあるようですが、家に帰るとまるで私も家族のように扱ってくれたり、そういうあたたかさをとても感じます。

そもそも、ベナンの人はとても優しくて、そこに感動したのを覚えています。
例えば道に迷った時に周りの人に聞くと、その人がまた別の人を呼んで、最終的に10人くらいが一緒に道を探してくれたり。
一緒に働いた社員の皆は最終的に自分の月給分のプレゼントや、何時間もかかるだろう手作りのプレゼントをくれたり。
ビジネスで相対する皆さんも、よそ者の私の意見に真剣に耳を傾けて(フランス語話せないのに)聞いてくれる。
人の心のあたたかさや豊かさは、知らないがゆえに不安を持っていた当初の想像とは全く異なるものでした。

そんなこんなでたくさんの人のあたたかさに囲まれながら1日過ごし、暑さで体力を使うので早く倒れるように寝る。そして朝は鶏などに起こされて早起き。そんな日常生活でした。


次回は、着いたはじめての週末の過ごし方を記事にしようかと思います。趣味でDeveloper Fesに行ったのですが、そこでも面白い事が多発・・。

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