僕が作曲の勉強を始めて2ヶ月で学んだことをこの記事に残す。【音楽理論】
音楽とか、ましてや作曲とか何にもわかんないよ。
2ヶ月前、そんな状態だった僕がこの2ヶ月で何を学んだのか。今日はそれをここに記録しておこうと思う。主に僕が学んだ「音とは何か」っていうのをまとめた。ソフトの動かし方とかはこの記事には書かない。あと、この記事は現時点での僕の理解をまとめてるから正しくない部分もあるかもしれない。正しいつもりで書くけど、そこはご了承を。
それでは、僕の2ヶ月をどうぞ。
まずは音高、別名をピッチについて。
すべての楽器はチューニングという作業を行なって、ラの音の周波数を440Hzに調整する。音は空気の疎密波で、それが1秒に440回振動しているってことだ。440Hzは誰かが決めたらしい。オーケストラとかは2Hzほど高くチューニングすることもあるらしい。
ラの音が基準になっている理由は慣習らしい。古代ギリシャまで遡るとか。「ドレミファソラシド」をアルファベットで表記すると、「CDEFGABC」になる。ラから順番にABC。
こうして決まったラから1オクターブ高いラの周波数を2倍の880Hzとする。「1オクターブ高い」とは「周波数が2倍」という意味だ。ラから次のラまで、鍵盤を見たらわかるけど12個の音がある。440Hzから880Hzまで等比数列的にそれぞれの音に割り当てる。要するにシはラの「2の1/12乗」倍。約494Hz。
今はこうやって決めてるだけで、昔は違ったらしい。
こうして、いろんな周波数の音のうち音楽に使う音を選び出すことができた。次はその組み合わせを考える。
音階、別名をスケールについて。
音楽においてスケールという概念がある。12種類の音のうち、どれを使って音楽を作るかということだ。有名なので言うと、メジャースケール(長調のやつ)やマイナースケール(短調のやつ)がある。でも実はマイナースケールは何種類かある。他にもペンタトニックスケールや、エスニックスケール(民族音階)と言われるそれぞれの地域で伝統的な音階などいっぱいある。
つまり結構自由ってことだ。何音選ばないといけないってこともない。ここからの説明では一番一般的なメジャースケールに限って話を進めよう。
スケールには、トニックやルートと呼ばれる音がある。日本語では基音という。例えばCメジャースケールの話をしよう。Cとはドのことだ。Cメジャースケールはドを基準にしたメジャースケールのこと。具体的には「ドレミファソラシド」だ。
要するに鍵盤の白いとこだけ集めたやつがCメジャースケール。
ドから始まって、
黒い音一個飛ばしてレ。
一個飛ばしてミ。
飛ばさずファ。
一個飛ばしてソ。
一個飛ばしてラ。
一個飛ばしてシ。
飛ばさずド。
これがCメジャー。
じゃあDメジャーはというと?
レから始まって、
一個飛ばしてミ。
一個飛ばしてファの#(シャープ)(ファの右の黒いやつ)
飛ばさずソ。
一個飛ばしてラ。
一個飛ばしてシ。
一個飛ばしてドの#
飛ばさずレ。
わかったかな。これがメジャースケールの音の選び方。Cから音の高さが平行に移動した感じ。音と次の音の幅が決まってるんだ。この幅のことを音程、別名インターバルっていう。そして、こうやって選ばれた音のまとまりをスケールという。
調、別名をキーっていう概念もあって、Cメジャースケールの音を使って、ドがトニック(基音)になりそうな感じの曲を作ると、「この曲のキーはCメジャーです」って言える。ここは僕の理解が浅くて間違ってるかもしれないんだけど、キーとスケールは違うらしい。スケールは単なる音の選び方。キーはもっと曲にくっついてる概念で「どの音がトニックか」とかが大事になるはず。
さて、これで曲に使う音が7種類まで絞れた。あとはこの組み合わせで曲を作っていくわけだ。
ただし、同時に鳴る音は1つじゃない。同時に幾つかの音を鳴らす場合がある。これを和音、別名をコードという。
同時に鳴らすと気持ちいいとされる音の組み合わせがあるから、まずはそれを紹介しよう。気持ちよく聞こえる理由は後で書く。
Cメジャーで考える。ダイアトニックコードと呼ばれるコードがいくつかあって、これが基本になる。
Cメジャーで使う音は、ドレミファソラシド。この中から一つ飛ばしで音を3つ選ぶと、「Cメジャーの三和音(トライアド)ダイアトニックコード」ができる。名前は難しいけどやることは簡単。
ドミソ
レファラ
ミソシ
ファラド
ソシレ
ラドミ
シレファ
これだ。
1つ飛ばしで3つ持ってくるだけ。簡単でしょ。
基本的にこれを使っておけばコードで響きが変になることはそうない。コードの中で一番低い音をルート(基音)という。コードの名前は基音を用いて表される。ドミソは「C」と表現する。レファラは「Dm」。急にmとかつけるなって話だけど、まあここはちょっと長くなるから書かない。
とにかく!
曲のキーをCメジャーに決めると、Cメジャースケールの7つの音を使うことが決まり、Cメジャーダイアトニックコードの7つの和音を使っとけばいいことが分かるんだ!
あとはこれを組み合わせるだけさ!
え?
どうやって組み合わせるかって?
それはもう、自由さ!!
何をしたっていい!音が鳴ればそれは音楽さ!自分のハートに耳を傾け、溢れ出る音楽に身を任せるのさ!
とはいえ、よくある組み合わせとか、あんまり使われてこなかった組み合わせとかあるから、それはすごく細々とした勉強をすることになる。うん、僕もここで何していいかわかんなくなった。
ちょっと余談。
ドミソの和音はなぜ心地よく聞こえるのか。
ドは440×2^(3/12)≒523Hzの音なんだけど、実は523Hzの波だけが含まれているわけじゃない。楽器は色んな音を同時に出している。その中で強く聞こえるのが523Hzの音ってだけだ。
大学の数学で習うフーリエ級数ってのがあって、これはすべての波はsinやcosの波に分解できるって主張をしている。これを使って楽器の音をsinの波に分解してやると、面白いことがわかる。
ドの音が鳴っている時、もちろん一番強い波は523Hzなんだけど、次に強いのは1046Hz、1569Hzみたいになっている。523の倍数の音が強く鳴っているのだ。この音を倍音という。周波数が倍の波は、元の波が一回振動する間にちょうど2回だけ振動するから、波のズレが起こらない。綺麗に聞こえるのだ。
さて、この倍音が何の音なのか考えてみよう。まずは1046Hz。これは1オクターブ高いドだ。
1569Hzはどうだろうか。3=2^(x/12)を解いてやるとその答えは出る。x≒19で、19個上の音、つまり1オクターブ上のソの音に近くなるのだ。だから、ドとソの音は相性がいい。
次の倍音、523×4Hzは2オクターブ高いドだ。
その次、523×5Hzはというと、5=2^(x/12)を解いて、x≒28。これは2オクターブ高いミに近い音になる。
こんな理由で、ドミソは綺麗に聞こえる。
閑話休題。
ここまでは音に限って話を進めた。音ももっと奥が深くて、たとえば4つの音を使う四和音(セブンスコード)や、もっとたくさんの音を使うテンションコード、あとはダイアトニックじゃないコードなんかもいっぱいある。他のキーからコードを借りてくることもできて、とにかくコードは奥が深い。
だけど音楽には音の高さや組み合わせ以外にもいっぱい要素はあって、たとえばリズムとか、強さとか、楽器の種類とか、色んなことが組み合わさって一つの音楽ができている。
この記事ももう長くなってしまったからこの辺りでおしまいにするけど、僕も少しずつ勉強しているところだ。
今日は少しでも、僕の「音楽楽しい」って気持ちと、「ちゃんと勉強してるんだな」ってことが伝わってくれたら嬉しい。
それでは。
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