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月森乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊
2024年2月11日 02:08
追いかける、といえば。 昔、昔の話です。まだ、子供はいませんでした。 ダンナは某国人で、別の某国のあたりの某国基地の近くに住んでいました。 ダンナの鼻の中に大きなポリープがたくさんできていました。そのせいで、顔の形まで変わっていました。医者はそれを、「白いぶどうをぎゅっ、ぎゅっと詰め込んだ感じ」と表現しました。 わたしたちは遠いところに住んでいたので、手術をするのに片道四時間かけ
2024年1月27日 05:32
ちょっと昔。長女は十歳でした。とある国に行きました。その地域に、「シュネバル」というお菓子がありました。スノーボール。雪玉、という名前らしいです。 中世の結婚式の時に供されてきた伝統的なお菓子で、リボン状に切ったクッキーをぐちゃぐちゃに丸めて揚げ、表面にたっぷり粉砂糖をかけたものでした。娘の顔くらいある、その大きなボール状のものを買いました。 娘がかじりつこうと大口を開けたら、口に