春の嵐 〈はじめに〉
目が痒い。きっと花粉症のせいだろう。
ブラウンのマスカラを塗った目を擦ると、マスカラが手に触れて、パンダ目にならないようにそっと手を離して、鏡で自分の顔を見た。化粧が崩れていないか、確認してみたが、それほどでもなく、ホッとした。アレルギー用の点眼薬を挿した後、軽く化粧直しをした。
春分の日。午前中は快晴だったのに、午後は荒天になるという。人生と同じだな、と思った。晴れの日もあれば、雨の日も風の日もある。そして、また、晴れる。
季節を分ける日。今日から春が始まる。
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また、ただの日記にフィクションを加えて、小説っぽいもの書き始めようと思います。恥ずかしいので、次回から有料にしておきます。誰も買わないでしょうから…笑。
母が亡くなったのは、今の私の年齢に8歳足した年齢でした。若くして亡くなりました。それを考えると、私の寿命もそれほどでない可能性があります。もちろん、子どものためにも、彼のためにも、もう少し長生きしたい。けど、いつどうなるかわかりませんから、自分がこの世界に生きている証としても、新しいシリーズ、始めました。よろしくお願いします。
knot拝
※こちらの続編です。
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