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春の嵐

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私の毎日をもとにして、小説っぽいものを認めました。前回書いた「川を越えていく」の続編です。
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2024年4月の記事一覧

⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

⑤春の嵐〈Nem’oubliez pas〉

4月はあっという間に春を連れてきて、中旬にもなると、今度は春を連れ去ろうとしている。

フランス語では、桜の花言葉を「Nem’oubliez pas」と言うらしい。日本語訳では、私を忘れないで。

Je prie pour que vous ne m'oubliez pas
"どうか私を思い出して"

別にね、悲しい別れだけではないと思うよ。一時も忘れないで…そんな意味合いで捉えたい今日この頃だ。

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④春の嵐〈祭り〉

④春の嵐〈祭り〉

「てのひらに春」春のパン祭り開催中。

今年はデイリーイシザキのお店でお弁当やおにぎりを買っているので、どんどん点数が貯まっていく。このペースでいくと白いお皿が2枚もらえる可能性が高い。少し深さのある皿らしいので、2枚もらえるとサラダを入れたりスープに使ったりできるな…。そんなことを考えている藤原灯の2024年春だ。

以前、白いお皿の話を恋人にした時、呆れられて「普通に白い皿を買ったらいいんじゃ

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③春の嵐〈花曇り〉

③春の嵐〈花曇り〉

「花曇り」は桜が咲く頃に空が曇っている天気のこと。3月下旬から4月上旬に使われるのが一般的だ。

春は移動性高気圧の晴天と低気圧の悪天候との間隔が短いので雲が多い。また日本南岸に前線が停滞することがあり,これも花曇りの原因となっているらしい。

今日のランチは職場近くの公園まで歩いていった。桜が曇り空の下で咲いている。なんだか寂しそうな空だけど、公園には多くの人がお花見をしたり、子どもがお父さんと

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