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いしか (夏の連続投稿チャレンジ 参加)
2024年3月31日 18:52
一陣の風のように、やるせなさは襲ってくる……。合戦で傷付き、この合戦場で人生を終えた、名もなき人々の墓標の傍で……。◈◈◈ザラッ、カシャン、ザラッ、ザラッ、服も顔も汚れきってボロボロな姿になった。切られた所から流れた血も、返り血も、血というもの全てがない混ぜになっている。合戦が終わり、静かになったこの場所で、俺は自らの手を使い、ここで命を終えた人の墓標を作っている。「……春政
2024年3月29日 16:57
始まりは、君だった。⚾⚾⚾「灰崎(はいざき)〜!ランニング終わったか〜?」野球部キャプテンの大貴(だいき)が尋ねる。「うん。終わった〜」「俺、監督に呼ばれてるからさ、先に少し休憩して、その後バッティング練習に混ぜてもらってて〜!!」「わかった」俺は灰崎拓海(はいざき たくみ)この高校の野球部で、投手をしている。元々は野球部がなかったからこの高校を選んだものの、入学した
2024年3月24日 16:19
『手のひらの恋』というほど大袈裟なものではないけれど、俺はバッテリーを組んでいる灰崎(はいざき)の手に始めて触れた時の事を、今でもたまに思い出す。◈◈◈「大ー!灰崎がマウンドで待ってんぞー!」「はーいっ!すぐ行く!」俺は大崎大貴(おおさき だいき)高校の部活では、野球部に所属している。ここの野球部は俺達の代から復部された野球で今は2年目。ポジションはキャッチャーで一年生の頃から主
2024年3月18日 16:18
誰も知らない。暗々裏に、今も昔も出来ている。最後はきっと呆気なくて、破滅が待っている事はわかっているけれど、やめられないし別れられない。不倫している訳じゃない。だけど、両想いでもない。私はただ、彼の好きな人が彼に振り向いてくれるまでの繋(つなぎ)で、私と彼の間に恋愛関係なんてない。『好き』っていう感情は、彼には全くない。…………私には、あるけれど………。私と彼は、高校の同級