見出し画像

創作において、白人だった偉人を黒人化することは駄目だと思うけど、本当にいた黒人の偉人を無視して創作から出さない方も駄目です

極右や極左な対応ではなく、中間的な対応が必要


ブリジャートン家というドラマ作品をご視聴している方々が違和感を覚えていることは確かですね。もしハイファンタジーな設定にして出てくる国々も架空なものなら、黒人貴族が多く登場していることもファンタジーとして済まされる。

ファンタジー世界ですから、黒人への酷い差別や奴隷制度が無しな設定にしても納得できますから。

でも、ブリジャートン家は異世界モノではなく、現実世界における昔の英国が舞台なので、それ程までに多くの黒人貴族が登場していることに違和感を覚えている人がいることも理解できますね。

ブリジャートン家

でもドキュメンタリーではなく、ただ昔の英国の設定をいじってのフィクション作品として作っているらしいので、何とかこけずに大成功してますね。

黒人キャラを白人キャラと絡みたい中世風な設定で出すならファンタジー世界の設定にするか、本当に実在した人物として出した方が良い

この記事にもそう言ってますね:

引用:

なぜブリジャートンの人種のねじれは許容されるのですか?」番組のブラックファンタジーの本当の問題

18世紀のイギリスには1万人から2万人の黒人がいたが、裕福な人はほとんどいなかった。 彼らは主に男性で、ほとんどが船員、イギリスのために戦う見返りに解放を約束されたアメリカ独立戦争の兵士、または白人の家庭で働く使用人でした。

「私が懸念しているのは、現在、誰もが私たちの現在の関心を反映する方法で黒人キャラクターを作品に登場させ始めているが、それが実際の歴史を損なうことです」と歴史家であり、『英国の黒い過去』の著者であるグレッチェン・ゲルツィナは言う。 「人々はこれが実際の歴史だと信じているほどです。 それが大きな危険なのです。 それは人々に「ああ、大丈夫だった」と言うためのパスを与えます。 彼らは苦しまなかったし、裕福でした。」

もう 1 つの選択肢は、これらの時代に生きた有色人種の実話を探すことです。 その一例は、アンマ・アサンテ監督の 2013 年の映画『ベル』です。


ディド・ベルの伝記映画です。ディド・ベルは、ジョージとシャーロットが結婚した年に奴隷の家庭に生まれ、18 世紀のロンドンで貴族として育ちました。 別の映画が英国の映画館に公開されたばかりです。

そして、フランスの貴族と奴隷にされたアフリカ人女性の私生児であるジョゼフ・ボローニュ、別名シュヴァリエ・ド・サン・ジョルジュの生涯を基にした『シュヴァリエ』です。

ボローニュの話はあまりにも奇抜すぎて驚くほどの話だ。 1745 年に生まれ、フランスで教育を受けた彼は、フェンシング選手、熟練した乗馬選手、アイススケート選手、水泳選手、ダンサーであるだけでなく、才能ある作曲家やヴァイオリニストとしても活躍しました。 米国大統領ジョン・アダムズは、彼を「ヨーロッパで最も優れた人物」と宣言した。

映画のオープニングシーンでは、ケルビン・ハリソン・ジュニア演じる若きボローニュがヴァイオリンの決闘でモーツァルトを圧倒する。 おそらくそんなことは決して起こらなかったでしょう。

しかし、ブリジャートンとは異なり、シュヴァリエは 18 世紀フランスの人種的現実に忠実であり続けています。 ボローニュはルイ15世からサンジョルジュシュヴァリエの称号を与えられ、マリー・アントワネットの音楽家庭教師となったが、同化しようとしたにもかかわらず、真に受け入れられることはなかった。

彼は名門パリ・オペラ座の指揮者に志願したが、そのスター歌手の中には「ムラートの命令には絶対に従わない」と言う人もいた。

この映画にはブリジャートン流のロマンチックな陰謀のタッチがあることは言わなければならないが、本質的ではないにしても、ある程度の芸術的ライセンスは理解できる。 ボローニュの生涯の記録はまだ完成には程遠い。

実際、それは積極的に弾圧され、1802 年にナポレオン・ボナパルトは彼の作品の演奏を禁止し、最近まで彼の名前は音楽史からほとんど消去されました。

これは、ヨーロッパの他の多くの黒人の歴史でも同様の話です。それらは失われたか、忘れられているか、記録に値するとみなされなかったかのいずれかです。

26 年前、ゲルジナが自分の本を調べていたとき、彼女はロンドンの著名な書店の助手に、イギリスの黒人に関する独創的な歴史であるピーター・フライヤーの『Staining Power』を持っているかどうか尋ねました。 「彼女はただ私を見てこう言いました。『奥様、1945年までイギリスには黒人はいませんでした』。しかし、状況は埋められつつある。

研究者たちは英国黒人の生活についてさらに多くのことを明らかにしており、その多くは映画に値するものです。

たとえば、ナサニエル・ウェルズはセントクリストファー島で白人の父親と黒人の母親の間に生まれ、1794年に父親のウェールズの財産を相続し、カリブ海で奴隷農園の経営を続けながら治安判事になった。


引用終了。

引用先:


まあ、上の例は現実世界の歴史の場合なので、

地球とは一切関係のないファンタジー世界における黒人男性キャラの登場には絶対に何の制限もないですからね。たとえ、傭兵キャラにしても、移住者とか商人とか旅人とか留学生とか外交官キャラにしても。


無論、日本産のファンタジー系エロゲーでもっと黒人男性キャラとの絡みがある作品が作られるのは良いと思いますけれども、歴史に沿う設定ならば無理のないような対応が求められます。

なので、まるで一般的みたいに黒人貴族を多く登場させていること自体はナンセンスですが、本当に実在した黒人や黒人ハーフの偉人を作品から排除することももっと駄目です。そうすれば、サン=ジョルジュさんやデュマを差別したナポレオンと同じことをすることになってしまいますから。

例えば、革命期やマリー・アントワネット時代のフランスを舞台に創作を作る際、いつもシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュを作品から排除することは彼への侮辱と差別行為に繋がりかねません。

シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ対シュヴァリエ・デオン

なぜなら、日本の作者は今まで、複数の革命期フランスを舞台に漫画とかゲーム作品を作ってきましたけど、マリー・アントワネット、ルイ16世、モーツァルトやシュバリエ・デオンと面識や関わりのある【シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ】がどれの作品からもキャラクターとして登場してもらえなかったです。

たとえ奴隷制度が気になるなら、フィクション寄りとかいってそれがあまり表に出ない設定にしてもいいのに、まったく出さない方は欧州の歴史を美化しすぎる結果となり、結局は【白人至上主義】や【有色人種排除】と見なされるパターンに見えても仕方がありませんから。

例えば、歴史において、シュヴァリエ・デオンは本当にシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュとのフェンシング試合がありましたよね?絵画がありましたし。

なのに、FGOではシュヴァリエ・デオンだけが登場してて、彼女と戦ったことあるサン・ジョルジュがキャラクターとして登場してもらえませんでした:

FGOのシュヴァリエ・デオン
パワー・アントワネットという漫画もサン・ジョルジュさんがキャラクターとして出ませんでした
悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
聖女戦記というフランス革命期なTRPGも連隊を率いた大佐シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュや後から将軍になったトマ=アレクサンドル・デュマがキャラクターとして登場しませんでした。いつも東アジア人クリエイターがこういうマイノリティー系の排除をフランス舞台の作品でやってきました

なので、ブリジャートン家やこれらのアニメ風な作品という極端な例にせず、然るべき設定に黒人キャラを出すべきでした


よって、これからもシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュやトマ=アレクサンドル・デュマを史実に浅く沿っているフランス舞台のフィクション寄りなアニメ風な作品、そして実写映画とかでも出演されることを増やしていくべきです

それと並行して、エロゲーでもオークとばかりじゃなくて、黒人男性とHする金髪王女の登場するファンタジー系エロゲも作られるべきだと筆者が思います。

史実に沿うものなら、リアルな歴史に基づく舞台装置や背景設定を忠実に再現されるべきです(たとえ、奴隷制度が背景にあるマイノリティー系の登場であっても)

だって、奴隷制度と言っても全ての白人が悪いわけではなく、奴隷制度撤廃に賛同しながらサン=ジョルジュさんの味方になってくれた白人の貴族もいるくらいです。

そして、デュマの妻も白人女性のフランス人でした。

なので、欧州の歴史を美化しすぎず、アニメ風な作品はもっと彼らのようなマイノリティー系をキャラとして登場させるべきだと思います。

それをしないと、実在した黒人ハーフもフランス舞台で出さず、まったく100%フィクションのハイファンタジー系エロゲーや異世界系作品も両方に黒人キャラを出さないことになり、まるで【白人キャラだけならば多く登場させてるんだけど、ヨーロッパ社会における貢献や搾取をそれなりにやってやらされてきた黒人といったマイノリティー系の徹底的な排除を東アジア人クリエイター達がやってますみたいな構図に見えてしまいますから】。

黒人をまったく出さない事も欧州の歴史を美化しすぎる結果になり、有色人種への救いになりません。救いとなるのは、現代に生きる子孫の黒人をフィクションでも活躍させることです。罪なき人々への復讐は駄目ですから、せめてファンタジー世界でもシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュやデュマの活躍や貢献が無駄になりませんように、忘れられないように、尊敬されるように黒人の英雄が魔族とかの侵攻から白人を救う英雄譚をアニメ風な作品でひとつだけでも作品を作るべきだと思います。

もしシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュは日本人と白人との混血児ならば、きっと出番が多かったでしょうね🤔

後、黒人キャラの描き方に文句を言ってる人はすべて無視してもいいです。描き方うんぬんよりマイノリティー系のRepresentationがもっと大事なことですから。

進撃の巨人、ブリーチやリコリスリコイルといった作品を見れば描き方がちゃんとしてれば大丈夫のはずです。例えば、このAI画像のキャラデザインみたいだったら大丈夫のはずですね(黒人男性の方はかっこいいし、女性の白い人も綺麗です):

この記事をご一読して下されば、筆者は中間的な考えを持っていることをお分かりいただけたでしょうか😎

なのでオークとばかりじゃなくて、エロゲーでも黒人男性とヤッちゃう金髪王女の作品をどうかお創りになっては下さいませんか?お願いです!(_ _)

プロットの例として出すならば、ファンタジー世界が舞台で、南大陸から旅人としてやってきたんだけれど、その国の人々と文化が好きで国の厳しい教会への入門試験に受かって晴れて国民の一人として認められた一人の黒人男性。

で、何年も住んでて神父にもなったが、女性の相手にえり好みし過ぎる結果、ある日、サキュバスに訪ねられ、国の高貴なる絶世の美女である金髪王女を求婚を申し出る他国の王子から寝取るための方法を教えられ、ついにそれを実行に移す過程をエロゲー作品でプレイできるNTR系なものとして作る。これならばどうでしょうか?😁




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?