みだれ髪の読書記録:2023年9月23日~11月20日(答えは市役所3階に他)
この期間に読んだ本は、14冊で、そのうちすでに感想を書いたものが2冊。
シェイクスピア全集の9冊については、昨年読んだ本の一覧を作り終わってから書こう、と思っているので今回感想を書くのは3冊だけになる。
① 『シェイクスピア全集4 夏の夜の夢・間違いの喜劇』 by 松岡和子
② 『シェイクスピア全集8 テンペスト』 by 松岡和子
③ 『シェイクスピア全集9 ウィンザーの陽気な女房たち』 by松岡和子
④ 『家康、江戸を建てる』 by 門井慶喜
これはすでに感想を書いた。
⑤『シェイクスピア全集10 ヴェニスの商人』 by 松岡和子
⑥『歪笑(わいしょう)小説』 by 東野圭吾
東野圭吾の小説は13冊目。
ミステリーではなく、気軽に読める、ちょっとブラックユーモアたっぷり短編集。
ある出版社を舞台にして、主役が新人編集者であったり、ベテラン編集者であったり、作家であったり、その家族であったりの連続ドラマ。
皆それぞれに苦悩を抱え、うまく解決されることもあれば、妥協せざる得ないこともある。
出版業界の裏側を垣間見ながら、社会や人生が比較的リアルに描かれているので共感したり、笑えたり。
SNSの友人の記録を見て面白そうだな、と思い借りてきたが、シェイクスピア全集の箸休めに最適だった。
⑦『シェイクスピア全集11 ベリクリーズ』 by 松岡和子
⑧『シェイクスピア全集12 タイタス・アンドロニカス』 by 松岡和子
⑨『イチから知りたい 神道の本』 by 三橋 健
2019年の発行になっているから、この4年間の間に、初詣に行ったときに神社の売店で買ったんだろうな、たぶん。
1章 神道とは何か
2章 神道の歴史
3章 神道の思想
4章 神社の仕組み
5章 神道の祭り
6章 日本神話と神々の系譜
7章 神社に祀られる神々
8章 全国展開した神社信仰の分布
9章 全国の有名な神社
10章 日常の中の神道
付録 全国の主な神社一覧
A5判で255ページ、カラー版よみやすく、わかりやすくまとまっている。
しかも、これ1冊あれば神道のことは網羅されているといっても過言ではない。
これで1100円(税別)は安い!
⑩『シェイクスピア全集14 コリオレイナス』 by 松岡和子
⑪『シェイクスピア全集15 お気に召すまま』 by 松岡和子
⑫『13歳からの地政学 カイゾクと地球儀航海』by 田中孝幸
これはすでに記事を書いた。
⑬『シェイクスピア全集16 恋の骨折り損』 by 松岡和子
⑭『答えは市役所3階に』 by 辻堂ゆめ
辻堂ゆめさんの名を知ったのは、何かのTV番組で、東大在学中「このミステリーがすごい!」の優秀賞を受賞したと紹介されていた時。
その時はとりあえずメモだけしておいて、読んでみようかなあと思った時期に、新聞に最新作としてこちらの本が出ていたので、借りてみることにして図書館に予約。
それからだいぶ時間がたって、ようやく手にした時にはどういう内容なのかすっかり忘れていたが、なんとなく青山美智子さんポイ感じかな、と予想。
その予想は、結果としては大外れではなかった。市役所に開設された「相談室」に悩みを抱えた老若男女が訪れ、話を聞いてもらって気持ちが軽くなったり、解決したり。5話に分かれていて、それぞれの話は独立しているが、登場人物がちょっと関連していたりもする。
だが、期待に反して、はじめからそれほど楽しめたわけではなかった。
というのは、「悩み」というのが、みな「コロナのために変わってしまった状況」を憂うものだったからだ。就職難になってしまった女子高生、ホームレスになってしまった男性、夫に出産に立ち会ってもらえなかった女性など。
1話目を読み終えたときは、もうやめようか、と思った。
でもせっかく長いこと待って手にした本だからもったいない、と2話目を読んで少し救われ、3話目、4話目で腹立たしくなり、でも、我慢して5話目を読み、よかった!最後まで読んで、と思った。
推理作家の作品らしく、え!そういう素性だったの!と驚かされる展開もあり、その辺は楽しめる。
手に取って読み始めたら、絶対最後まで読んでほしい。
だが、是非手に取って、とお勧めするわけではない。
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