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非常勤ですが、なにか#?6
教員はチームですよね?
前回までのおさらい
前任校が閉校になった。中学校に固執しない同僚たちは、もれなく新たに開校した小中一貫校に異動したが、中学校教員(非常勤講師)にこだわったために転勤を余儀なくされた私、50代女性。教員歴は、30代で教諭を退職・出産育児期間を差し引いて24年。常に国語の授業に情熱を傾けてきた。居心地が良くて13年も居座った職場に別れを告げ、チョーク一本さらしに巻いて(いや、デジタル黒板もタブレットも使いますよ)、新たな学校へ旅立つことになった。久しぶりの転勤である。
転勤先でも引き続き非常勤講師にて通常学級2年生全3クラスの国語科授業週4時間を担当することになった。
(実際のできごとを100倍くらいに薄めて書きます。)
転勤先の中学校で、まず気になったのは生徒の言葉遣い。職員室周辺にいても、教室前の廊下でも、授業中に至っても、ほとんど敬語が聞こえてこない。2年国語の教科書には早い段階で敬語の単元に進むこともあり、これを機に指導が必要だと感じた。
授業で「これからは先生に対して敬語を使いましょう」と提案したのだが…その後、職員室内の雰囲気が妙な感じで、私に「大丈夫?」と聞いてくる先生もいる。
「大丈夫?ってどういう意味ですか?何があったんですか?」と聞いても、「いやぁ…」などと言葉を濁すだけで、誰も何も教えてくれない。
次の日になって、ようやく教頭から聞いたのが
「あの先生、偉そうに」と、私を一部生徒が批判しているという話だった。
「先生、それ、最初に聞いた先生が『どんな意味で言われたのかを考えてみなさい。先生に敬語を使うのは当然だ。先生が君たちを支配するためではないよ。』くらいのことはおっしゃってくださいよ。私たち、チームでしょ。」と言うと、教頭は断言した。
「いや、先生が間違っていることもある。私は先生の肩は持ちません。」
なんだ、それ…。がっかり。
後で話を聞いてくれたA先生は一言。
「彼は過去によっぽど嫌な思いをしたのかもな。」
何かしらの炎上が怖いってことですかね。
信頼してもらえませんか?
生徒の話を聞いたときは
「そうか、先生には何かお考えがあるのかもしれないよ。君たちのために尽力してくださる先生を悪く言うのはいけないよ。」
などと、初動に教員チームとしての対応をしてほしい。
(何か不備でもあれば職員室内で対処すればよいのでは?)
その一言で生徒は落ち着く。
先生方が信頼していない人間を、生徒が信頼できるだろうか。生徒皆が信頼してついてきてくれないと良い授業はできない。
学校は生徒の成長、将来の社会のために
一部の生徒の話を鵜呑みにして相槌を打った時点で「あの先生のせいで〜」と「自分の都合の悪いことは人のせいにして、自分で考えることを放棄する」甘えの姿勢を肯定することにもなってしまう。
一枚岩になれないしんどい職場というだけなら、よくある話かもしれないけれど、ここは学校だ。
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