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親の想い 子の想い
これは今年の始めくらいから増えてきた傾向なのですが、親子でカウンセリングを受けに来られる方が増えて来ています。
以前から親子で来られる方は居ましたが、「親ガチャ」というコトバの露出が増えたことで今のようになったのかも知れません。
その多くはお子さんがココロの病を発症、或いはその疑いがあってのことだったり、そこから不登校や休職に至ってしまうお子さんを親が心配して…というパターンです。
お子さんの年代は10代後半から20代半ば辺りくらいまで、親は30代後半から50代くらい。
親が子供の状態を気にして私のホームページを見付けてくることもあれば、その逆にお子さんが自分の生きづらさを調べるうち、私のホームページに辿り着くこともあり、その場合はお子さんが親に私のホームページを見せてカウンセリングを希望されてくることもあります。
親の方はホームページに書かれている内容を見て「自分の子育てに問題があったのか」と思われる方も居れば、そこまでの想いには至らずに来られる方も居ます。
親にしてみれば自分がしてきた子育てに問題があった、とは思いたくないでしょうし、認めたくないのも分かります。
そんな中でもカウンセリングに来られる勇気は称賛に値すると考えています。
本来は始めから別々にカウンセリングをしたいところなのですが、お子さんの年齢によって、また本人たちの意向に沿って一緒にカウンセリングをすることもあります。
ただそこでの発見もありました。
お子さんが直接親に言えなかった想いをカウンセラーという第三者に伝えるという形で親に知ってもらう。
そこで親の方が自分たちがしてきたことが子供に与えていた影響を初めて知る。
更にお子さんが語るその想いは、実は親自身が子供の時、自分の親に感じていた想いだったことを思い出す、という効果がありそこから親自身が自分の問題と向き合うようになることにつながって、親子がお互いに自分の想いを伝え合うことが出来るようになる。
そこから親子関係が変化していく様子は、改めてその関係を築き直していく過程を継続してみることになり、他の方々のカウンセリングにも有効な気付きを与えてくれます。
最初は一緒にカウンセリングを行ないますがそれ以降は別々のカウンセリングになることがほとんどで、その多くはそれぞれ良い方向に向かえるようになるのも、親子で来られる方の特徴と言えます。
本当は全ての親子にそうなって欲しいと思うのですが、今度はそこに夫婦の問題が絡んで来たりするため難しいケースもあります。
ここは今後の課題として、どう取り組むべきかを私が考えていくことなんだろうと思っています。
子供を通じて自分にも問題があったこと、生きづらさを抱えていたことを知る。
親が自分を振り返って子供に与えていた影響を知る。
まずそこに気付いてもらうことが必要なのですが、いずれにしてもこのようなケースが増えてくれば機能不全家庭の連鎖は防げることから、もっと増えてくれたら良いなぁと思っています。
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