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「ダメ」で良いじゃん

カウンセリングに来られる方の多くは「自分はダメな人間」と考えています。

あれが出来ない、これも出来ない、あれが苦手でこれがダメで…
こんな風に自分を「ダメ」な人間として、否定してしまっています。

完璧な人間など居ない

みんな頭では分かっているんです。
けど自分だけはそうでなければならない。
そんな風に思ってしまっています。

そう、人は「完璧」ではありません。
だから神や仏といった「絶対的な存在」を作り出し、そこに救いを求めた。
私はそんな風に考えています。

そんな存在のようになりたい、そうありたい

それを「目指す」のは悪いことではありません。
けどそれを「絶対」のモノとしてしまっているから、そこに辿り着けない「自分」を「ダメ」だと思ってしまう訳です。

もっと言えば、その「ダメ」は後から刷り込まれた「間違った思い込み」だと知りません。
また出来ない事を怒られたり、知らないことを笑われたり、ダメな自分は人に迷惑をかけないように…なんて思い込みも出来上がっていました。

その「間違った思い込み」を抱えたまま成長してしまったため、オトナになって「生きづらさ」を抱えてしまいます。

ダメで良いじゃないですか。

私なんか心理カウンセラーなんて名乗ってますけど、中身はダメダメです。
手先が不器用、料理も出来ない、運動が苦手、働くのが嫌いな怠けもの…
他にも出来ない事や苦手なモノは山ほどあります。

けどそれでも日々、生きてます。

出来ない事を「出来ない」と言えるようになったからです。
知らないことを「知らない」と言えるようになったからです。

出来ないことが出来るようになったら嬉しい。

そうなるためには「私は苦手だから、私は出来ないから、私は知らないから」それが得意な人に、それが出来る人に、それを知っている人に「教えて」もらったり「手伝って」もらえば良い。

それ以前の私はそれが苦手とかそれを知らないことは「恥ずかしい」ことだと思っていました。

だから「自分独りで」何とかしなければ、と思い込んでました。
カラダとココロが壊れた時、それは「無理」な事だったと知りました。

そこには「出来ない事はダメだから」とか「知らないのは恥ずかしいから」という思い込みがありました。
だからそれを誰にも言えず、ひたすら独りで何とかしようとした。
そりゃココロも壊れるわけです。

そうなってからはそれが「出来る」人、それが「得意」な人に「教えて」もらったり「手伝って」もらったりするようにしました。

最初は「そんなことも知らないのか?」と思われるのが怖かったり恥ずかしかったりしてましたけど、そんな人ばかりではなかったことも知ることが出来ました。

それからはだいぶ生きるのが楽になったように思います。

ダメで良い。
その「ダメ」はその人の「伸びしろ」。
だから人は死ぬまで成長出来る。

そんな風に思えたら、少しは楽になれるかも知れませんね。


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