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あなたは「あなた」で良いということ

カウンセリングに来られる方の多くは、自分自身を自分で「否定」してしまっています。
言い換えるなら自分を「信じていない」、自分の存在を自分で「認めていない」んですね。

これって、とても悲しい事じゃないですか?

だって「あなた」というこの世で唯一の人がこの世に存在しているのに、それを「あなた自身」は否定してしまっているんですから。
そしてそれは結果的に「あなた自身」を「自分」で苦しめ続けているだけ、ということですよね?

よく考えて下さい。

あなたがこの世に生まれ出た「その瞬間」から、あなたは自分を「否定」していたわけではないですよね?
生まれたばかりの赤ちゃんが太宰張りに「産まれて来てごめんなさい」なんて言うわけありません。

人として生まれ落ちた時点ではみんな、同じなんです。
誰も自分を否定なんかしていません。

じゃあなぜ、今はそんな風になってしまったのか…

それはこれまで、あなたが生きて来た時間、育って来た環境の中で、あなたが周りから「否定」されるような事が続いて来たからです。

生まれる環境は誰も選べません。
子育ての話などを聴くと「あなたの子供はあなたを選んで生まれてきた」なんてことも言われているようですが、誰も好き好んで自分が虐待されるような環境を「選んで」生まれてくるわけありません。

つまり、あなたが悪いわけではないし、あなたは何も悪いことなどして来ていないんですね。

これはあなたが子供の頃に周りにいた人々、特に一番身近に居た「親」から掛けられていた言葉や行動が、今のあなたに影響を与えている可能性が高いんです。

その時の環境によって、きちんと自分を認められるオトナになるか、自分を否定してしまうようなオトナになってしまうのかが決まってしまいます。
ただそれを今更どうこうしようとしても、過去を変えることは出来ません。

けど「今から」を変える事は出来るんです。
誰でもです。 もちろん「あなた」もです。

そこでこの「自分を認める」事になるんですが、カウンセリングに来られる方にこれを伝えても始めは「???」なんです。

それはそうです。
これまでそんなことをしたこともなければ、考えた事もないんですから。

大抵は「そんなこと出来ません・分かりません」って答えが返って来ます。
それが「正解」なんです。

今から変えていく・今から出来るようになっていく・今から実感するようになっていくんですから、「今は出来なくて」当たり前なんです。

この「出来ない自分」がいること。
今はそういう自分も居ると、認めてしまうだけでココロは少し楽になるんです。

だって「今は出来なく」でも良いんですから。
今からその「意識」を変えていく。

「私」は「私」で良い。
「あなた」は「あなた」で良い。

今は出来ない事がたくさんあっても、分からない事がたくさんあっても、苦しい想いや悲しい想い、寂しい想いがあっても、それを「今から」変えていけば良い。

悲しい・寂しいを知っているから楽しい・嬉しいも実感出来る。
出来ないことは出来るようになれば良いし、出来る人に手伝ってもらったり教えてもらったりすれば良い。

それだけなんですね。

ただ、これを独りで行なう事は難しいわけです。
そのために私たちカウンセラーやセラピストが居るんです。

あなたも自分自身を「認めて」楽に生きるようにしましょう

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