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「過ぎない」ようにする

アダルトチルドレンの特徴の一つに「○○過ぎる」という傾向があります。

頑張り過ぎる、やり過ぎる、尽くし過ぎる…
お節介とか世話焼きというレベルを超えてしまうこともしばしばです。

しかもそれは「自分のため」ではなく『他人のため』になっていることがほとんどで、そこには「嫌われないように」「認めてもらえるように」「好かれるように」というような想いから、そのような傾向となっています。

その想いが昂じて「~しなければいけない」とか「~するべき」という思考になって、それが生き方のクセとなって無意識にそのような行動となります。

これは他人のためだけではなく、「自分のため」という部分でも出てしまうことがあります。
例えば「自己肯定感」です。

あなたは無理に「前を向こう」としていませんか?
「前向きにならなければいけない」なんて思っていませんか?

「自分のココロに問題がある」と気付けるところまでは良いのですが、そこから様々な自己啓発系の書籍やセミナーなどの情報に触れて、そこに書いてある通りのことをしようとしたり、教わった通りのことをしようとしてしまう。
もしあなたが今そのようになっていると感じられたなら、それはすぐ止めましょう。

友達に悩みを相談して「そんなことないよ、もっと前を向きなよ」なんて言われた経験は、誰でもあると思います。

前向きに生きることは「良い」ことです。
けどそれが「○○しなければいけない」といった「プレッシャー」になってしまえば、それは本末転倒です。

そもそも「前向きに生きる」ことが出来ている人に、その意識はありません。
「自分は前向きに生きている」なんて思っていないんですね。
それがその人にとって「当たり前」の生き方になっているからです。

まずチェックすべきは、自分はいつも「誰か」のためと考えて行動していないか、いつも他人と自分を比べて自己否定していないか、過去ばかり振り返って「あの時こうしていれば…」と思うことばかり…など、いわゆる「後ろ向き」な人は前向きになるべきです。

けれど、書かれている通り、教わった通りのことをすることでいきなり前を向こうとすると、それはきっとうまく行きません。
うまく行かないことがさらに自己否定を強めてしまい、それはプレッシャーにしかならず、上手く行かない理由が分からないまま色々と試してもそれは当然「うまく行かない」ことの方が多く、逆に「出来ない自分」をさらに重ねてしまうことになってしまいます。

セミナーや講座を受けたり、自己啓発本を読むのも良いんですけどその前に、今の自分自身がどのような状態なのかを知ってから、今の自分にとって本当に必要なことをした方が自然と前向きな思考になれます。

更にそこから「過ぎない」ことを意識して、具体的な「小さな目標」を作り、小さな「成功」を積み重ねていくことも大切です。
上記のやり方だと何故うまく行かないかと言えば、それは目標が漠然としていたり、或いは書籍やセミナーで得られた情報からいきなり大きな目標を掲げてしまうため、成功体験が得られないからです。

小さな成功の積み重ねが出来るようになってくればいずれ、書籍やセミナーから得られた情報も役に立ちます。
けどその前に、現状の自分の状態を知る事が大切なんですね。

そんな「今の自分」を正しく知り、ココロの奥にある問題の大元に気付いてもらうのが「カウンセリング」です。

問題の大元を知ることが出来れば、今の自分が何故そうなっているのかが分かり、今の自分がすべきこと、今の自分に必要なことが分かって来ます。
そこから「~過ぎない自分」を意識しつつ、日々の小さな目標をクリアしていけたら、自己肯定感も徐々に上がっていきます。



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