承認欲求を考える
兵庫県知事さんの一連の騒動、何だかずっと続いていますね。
パワハラやおねだりに始まって失職、選挙を経てまた知事に再選。
これで終わりかと思っていたらここに来て、選挙戦の中で公職選挙法違反に問われるかも知れない内容を、この選挙戦で知事を支えた?と記事で暴露してしまったPR会社の社長さんの登場と、まぁ何かと話題が尽きない人です。
この騒動について、皆さんはどんな風に観ているんでしょうか?
今日はこの知事さんとPR会社の社長さんについて、報道ベースで語られている部分から「承認欲求」について私の私見を書いてみたいと思います。
まず承認欲求とは以下の図に表されるように、誰もが持っている基本的欲求に含まれます。
これは知っている方も多いと思いますが、アメリカの心理学者であるマズローさんが唱えた「人間の基本的欲求5段階説」を図に表したものです。
この図の中にある上から2番目、ここでは「尊厳欲求」となっていますがこれが「承認欲求」です。
この下から順番に満たされていくことによって、ざっくり言えば人は生きていることの幸福を感じることが出来る、という説になります。
この承認欲求はさらに2つに分かれます。
「自己承認」と「他者承認」です。
自己承認とは自分で『自分』を承認するというモノで、自己肯定感と言い換えても良いと考えています。
「私は『今の私』で大丈夫」と、いわゆる「ありのままの自分」を「そのまま受け入れる」というやつです。
一方の他者承認とは、他人から認められるというモノです。
この自己承認と他者承認を合わせて「承認欲求」となり、このバランスは50/50がちょうど良い、と私は考えています。
ちなみに私のところを訪れる方のほとんどはこの自己承認が極端に低く、そのバランスを補うために他者承認を求める傾向が強く顕れています。
これは結果として自己犠牲を伴ってでも相手のために尽くすことで、自分を認めてもらう、というアダルトチルドレンの特徴の一つとなっています。
さて上記の二人です。
この知事さんの話題がニュースになり始めた頃、その内容を観て「この人は承認欲求が強い人なのかなぁ…」と感じました。
その真偽はともかく、パワハラとかおねだりとかって「自分が正しい」というような思い込みから表出するモノと考えています。
さらに言えば「自分は正しいんだから、相手はそれに従うべき」という思考も働き、そこに「権威」が加わることで自分では「当たり前」と考えていることが、相手には「パワハラ」と感じさせてしまうという図式が出来上がります。
これらは先ほどのバランスにしてみると「自己承認100% 他者承認0%」となります。
ですが当の本人は「選挙を経て選ばれている」という観点から、他者承認も100%と考えていたかも知れません。
「これならバランス取れてるんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、200%という数字はあり得ませんし本人の勘違い(鈍感力?)が働いているため、実態は大きくバランスを崩していると考えられます。
一方でPR会社の社長さん。
この人も知事さんの似たような感じだと想像出来ます。
この方が選挙戦の中で行なってきた数々の「お仕事」についての詳細を記事にしたのは、選挙から3日後だったと報じられています。
選挙当日から3日間の間に何が起こったのかを振り返ると、まず知事さんが当選の要因について問われた際その答えの中で「何百というデジタルボランティアの皆様の協力があったから」と言っていました。
また既存のメディアはそれまでの自分たちの報道姿勢を反省し、SNSの持つ力について改めて見直すような論評を各局で報じていました。
(既存メシアの敗北、という言われ方もしていましたね)
これらの報道が日々流れる中で、この社長さんの記事が登場します。
ここからは私の推測ですが、この社長さん、相当焦ったのではないでしょうか?
自己承認100%の人が自分たちの「お仕事」について一言も触れてもらえず評価もされず、一般の「デジタルボランティアの結束」がことさら強調されて、そのおかげで当選出来たと語る知事さんやそれに同調するかのようなメディアに対して「いやいや、そのSNSの流れを作ったのは私たちで、知事さんからもそれを依頼されてたんだよ」と発信することで、自分自身の「お仕事」を評価してもらい、あわよくばこの成果を今後の自分の会社の繁栄に繋げられたら…なんて欲も働いたかも知れません。
結果としてこれが大失敗となり、知事さんの代理人からも「あの記事内容には事実でないことが多く含まれており、盛っている」とまで言われてしまってました。
いわゆる「トカゲのしっぽ切り」をされてしまった形です。
この代理人さんのコメントに知事さんの意向や考えが反映されていないわけはないと考えられるため、そうなるとこの知事さんのパワハラ疑惑というのもここで再燃しかねないよなぁ…と思いながら観ていました。
更に悪いことに、この社長さんの記事内容が一部削除・改変されたというニュースも流れてしまい、これはもう「言っちゃいけないことを言っちゃったのかなぁ…」と隠すべきところを削除・改変したんじゃないの?と余計に疑われるようなことをしてしまっています。
これは恐らく知事さんの言い分と記事の内容に無理やり整合性を持たせようとしたんだろうと想像します。
何しろ相手は「権力者」ですから。
ですがPRをする会社が自社のPRで大失敗をしたとなれば、今後の「お仕事」がどううなっていくのやら…
とここまで書いていて改めて見直すと、この社長さんはもしかすると知事さんとは真逆なのかな、とも思えて来ました。
この社長さんのSNS等は観ていませんが、ネットなんかでは写真も出ていてそれを観る限りではいわゆる「美人」の部類に入ると思います。
(個人的な好みは別として)
恐らくなんですけど、この社長さんのSNSでは自己顕示欲が思い切り出ているのではないかな、と思います。
例えばハイブランドの服とかアクセサリーとか、高級そうなホテルの一室とか高級そうな食事とか、或いは仕事で知り合った有名人との写真とか、そんな内容で一杯なのかも知れません。
だとすればこの社長さんは、自己承認は低いもののそれを補うための他者承認を得られるよう、リア充をアピールすることで自己顕示し他人からの賞賛を得ようとしたとも考えられます。
いわゆる「自分の弱さを隠すためにマウントを取ることで相手を圧倒する」という類の行動がそこに見受けられます。
いずれにしてもこのお二人、まずは自分の内面としっかり向き合った方が良いんじゃないかな、と思わせるような一連の流れでした。
皆さんはどんな風に考えますか?
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須藤 勝則
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