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『Shrink~精神科医ヨワイ~』を観て

『Shrink~精神科医ヨワイ~』第2話を観ました。

これまでにも精神科や心療内科を舞台にしたドラマはいくつかありましたが、そのどれもが「理想的な精神医療」という形で描かれていて現実に即していないなぁ…という感想を持ったのですが、このドラマもやはり「こんなお医者さんが居てくれたら良いのになぁ…」と感じています。

少なくとも私が聞き及ぶ限り、あそこまで患者さんの真摯に向き合い、時間を掛けてくれる精神科医や心療内科医はいません。
(探せばどこかには居るのでしょうが)

そのほとんどは一番最初に出てきた精神科医のような3分診察で終わってしまうモノです。
また初診ではある程度時間を取るものの、30分とか1時間くらいで全てを話し切れるものでもありません。
(一人の患者さんにあれだけの時間を掛けていたら、病院経営自体が成り立たない、との理由もあるようです)

あのドラマを観て「期待を持って」精神科を訪れて、その現実を目の当たりにして「ドラマと違う」との印象に変わり、それ以降は通院を止めてしまう…なんてことが起きやしないか、と心配にもなりました。

そもそも日本の精神医療は海外のそれとは違い、国民そのものが諸外国と比べて未だ精神疾患や精神科、心療内科、また心理カウンセリングなどへの理解度が低いため、あのような理想的な描き方をしてしまったら誤解を与えるだけじゃないのか、とも思います。
(ちなみに「Shrink」とは「精神科医」のスラング)

例えばドラマの中に出てきた兄と妹。
兄の様子がおかしい事に気付いた妹がいきなり「精神科に行ったら?」と言ってしまう辺り、まずその発想はしないだろうし、実際にそんなことが家族間で言えるのか?分かるのか?と疑問を持ちました。

確かにドラマですからそこはご都合主義で良いとは思うのですが、あまりにも現実とかけ離れてしまうのもどうなの、と。

このお話では双極性障害について取り上げられていましたが、その病態については多少の誇張はあるにせよ、疾患についての理解を深めてもらうという点では良かったと思いますし、その治療法についての説明も良かったと思います。

またこのような精神疾患を生み出す社会的な背景についての描写は、日本の現実に即していると感じました。

更に患者の側が自分の疾患を受け入れるかどうかの葛藤についても丁寧に描かれており、そこは好感が持てました。
これらの点は評価出来るところだと思います。

日本における精神医療に対する認知度を上げるという意味ではその意義があると思いますし、あのような理想的な精神科が増えて行けばなお良いなぁ、というのが率直な感想です。

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