見出し画像

あの時こんなサービスがあったら…

昨日、ニュースを観ていたら今、退職代行サービスが忙しくなっているという話題を取り上げていました。

名前だけは聴いていたのですがどんなサービスなのかはよく知らなかったんですけど、要は会社を辞めたいんだけどそれを直接言いづらい人に代わって、このサービス会社が会社に退職の意向を伝えてくれる、というモノのようで。

特に新年度が始まった今、既に会社を辞めたいという新入社員さんの利用が増えるんだそうです。
このニュースの中でもインタビューに答えていたのは4月1日に入社した新入社員で「自分は自宅の近くで働きたかったんだけど、配属先が遠くて」という理由を伝えていました。

そういう会社に入ったのも自分の選択だし、そもそもまだ一週間も働いていないだろうに、もう辞めたいというのもどうなのか…とも思ってしまうのですが、新卒社員の3割が一年以内に退職しているというデータもあるようで、そうなると「思い立ったが吉日」というのもアリなのかも知れません。

もし30年前にこんなサービスがあったら、きっと利用していたなぁ…何で思い出すことがありました。

28歳の頃、それまで働いていた会社を辞めました。
理由はうつ病。
けどそれは辞めた後に分かったことで、辞める時には特に身体には問題なしと医師からは言われていました。

辞めることになる1か月前まではバリバリ働いていて、休みの日もタイムカードを切らずに出勤、仕事して…という日々でした。
チェーン展開をしているお店の店長さん、という立場でとにかく「売上を上げる」という目標があり、全店の中でも常に売上高で1.2位という店を任されていたので、毎日が必死でした。

その半年ほど前くらいからずっと、何となく胃が痛かったりむかついたりしていて、食事もあまり取れていない状態が続いていたのですがある日、自宅の玄関を入ったところで倒れ込んでしまい、気が付けば救急車の中。

それから検査入院で1週間ほど経ち、少し胃が荒れているね、という程度で他に問題は無し。
退院して一週間は自宅療養して、いざ改めて出勤、という朝、全く身体が動かなくなり。

気持ちは「起きて仕事に行かなくちゃ」と焦るんですけど、カラダが全くいうことを聞いてくれず、物理的に起き上がれなくなって。
翌日もそんな状況が続き、それが1週間続き、いよいよエリアマネージャーから「どうするんだ」と連絡があり、その時はもう「誰にも会いたくない」気持ちが強くなっていて、そのまま退職手続きを取りました。

店に私物もあったし、部下の子たちはともかく他のテナントの方々とは仲良くしていたんですけどその皆さんにも挨拶出来ないまま、その店を去りました。

退職が決まった時、気持ちがとても軽くなったのをよく覚えています。
ただ体調は戻らなかったので改めて病院に行ったところ、それはうつ病かもしれないと言われ精神科を紹介された、というのが私の一度目のうつ病の経緯です。

それから「アダルトチルドレン」という概念と出会い、カウンセリングというモノを知り学び始める、ということになる訳で、人生どこでどうなるか分からないものだ、と今では思えます。

もしあの時にこんなサービスがあったら、もう少し楽な気持ちで居られたのかなぁ…とも思うのですけど、一方でそれはそれで自分自身の責任を放棄して全て他人任せにしてしまった、と自分を責めるかも知れないとも思い。

その答えは今でも出せないなぁ…なんて思いながら、このニュースを観ていました。

ただ、今もし「もう辞めたい」と思っている新入社員さんには「とりあえず3ヶ月やってみな」と伝えたいと思います。

入社したばかり、会社はまだあなたたちには何も期待していないし、仕事が出来るとも思っていないし、だから結果も求めていません。
けど「期待していない」というのは「今は」というだけで、これからの皆さんがどれだけ活躍出来るのかは未知数であり、その仕事の面白さや楽しさを見つけるには、最低でも3年くらいは掛かるモノです。

今すぐ「辞めたい」と思われている方は、何故そう思ってしまうのかを少し探ってみて、そこにある問題は何なのかを見つけて、それをまず誰かに相談するなりしてみて下さい。

もしかするとその行動が、これからのあなたを大きく変えてくれるかも知れません。

…というわけで、今日は取り留めもないお話でした

この記事が参加している募集

自己紹介

新生活をたのしく

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます