マガジンのカバー画像

くらもとの書きもの

19
すべておれが血反吐を吐きながら書いたものです。楽しいね!
運営しているクリエイター

#小説

くらもと・六月掌篇小説集

くらもと・六月掌篇小説集

 5月の27日から一か月間、毎日一作という縛りを設けて掌篇小説を書く習慣づけをしていました。出来上がった掌編のリンクをここに掲載しておきます。長くても8ページなので、ぜひ読んでね。

5/27 ため息

失恋した男がため息ばかりつく話

5/28 岩だらけの谷の恋愛者

病気の男の子が恋する話

5/29 華麗なる転身

惚れた女が石になるという呪いを持った男の話

5/30 帰路

修学旅行の帰

もっとみる
サウナ百景

サウナ百景

「なあ、整うって結局なんなんだ?」
「……言葉で説明するのは難しいな。まァ、サウナに入ればわかるよ」
「入りたくねえんだよ。あちいし。それに金玉が死ぬんだぞ」
「だがしかし、金玉を殺してでも整う必要があるとしたら?」
「どういう状態なんだ、ソレ――っておい、どこに行くんだ」
「ちょっと、金玉を殺しに」

「あなた……もう……およしになって。サウナなんて、サウナなんて金玉を殺すだけですわ」
「お前…

もっとみる
贋作小説 バカがバカをバカにする社会

贋作小説 バカがバカをバカにする社会

 最近はやりのあの哲学者の新作、チンカスだね。まるでなってない。読んですらねえけど、顔からしてカスだ。読む気もしねえ。年間センズリ人のレビューを読んだが、漢字が多い。読むうちに吐き気がして、クラクラして、ふらふらして、花になって、ニヒルに笑って読むのをやめたってワケ。漢字を使う奴はバカばっかりって相場が決まってる。だいたい、美しい日本語ってのは基本カタカナってもんなんだ。マンコ、チンコ、ウンコ。

もっとみる
三月三十日のセックス・ラッシュ・タイム

三月三十日のセックス・ラッシュ・タイム

1

 深夜のコンビニには流れ、つまりラッシュがある。おれはコンビニ店員だからわかる。一便の納品が終わり、高すぎる弁当の品出しも終えた三時頃になると、それまで閑散として、一時間に二人も来ない店内に客がどっとくる。これがラッシュだ。

 おれのコンビニは大学の近くにある。つまり大学生ばかりいる。そういうやつらが深夜三時に来るのはどういうことか? 彼らはセックスをする。何回もするだろう。精子を出しまく

もっとみる
くらもとの創作物3

くらもとの創作物3

はじめに 年月が経つのが、年々はやくなっていくのは、気のせいでしょうか。もう2023年も半年が過ぎ、無駄に生き延びている感が拭えないのですけれども、とりあえず今まで作った作品を、また例のごとくまとめておくことで、私自身が読みやすくするという、そのための記事を作っていこうと思います。
 作品に対する解説はあまり入れないようにしました。まあ、私の作品は解説するまでもないような、そんな気もしますし、とり

もっとみる