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誰かに向けた言葉は、他の誰かにも届くかもしれない。


教員時代から、自己満コラムのような学級通信を書いていました。

保護者の方も、「愛読しています」って言ってくれたりして。

学級通信じゃなくて愛読のコラムと思ってますって。

今振り返っても、素敵な方にたくさん出会えた。


自分のものの見え方や感性を言葉で表現して

それを受け入れてくれる人がいたら本当に嬉しい。


このnoteを始めたのも

身近な人からの嬉しい言葉と

リクエストがあったから。


私のことをよく知っている人で

私の書いたものを、好んで読んでくれる人は

意外と多い。


若いころから

そんな嬉しいリアクションをもらうことが

少なからずあった。


具体的に言われたことは、

・すらすら読める
・長くても読める
・言葉選びがやさしい
・自分の気持ちを代弁してくれる
・心がおちつく、すっきりする
・悩みから救われるときがある
・ポジティブになれる


などなど。


そんな言葉が、自分のことを励ましてきたし

本当に支えられてきたなと思う。

自分らしさを表現できるのは、

私らしさを受け入れてくれる人がいるからこそ。


たまに、

私は誰に向けて書いているんだろうと思うことがある。


お手紙や個人的なメールだったら、もちろんその相手。

学級通信だったら、子どもや保護者。


では、ここnoteでは?

このような場所での文章は、

自分の書いたものを

不特定多数の人が読んでくれる。


でも、顔も名前も知らない

その人たちのことを

私はイメージできない。

たくさんの読者を獲得するために

やっている訳でもない。


だから、私は変わらず

自分の身近な人のことを思って書いている。

自分をよく知る人たちの

心に届きますようにって

願いながら書いている。






話が変わりますが

今、放送されている大河ドラマの「光る君へ」

みていますか?


主人公は、吉高由里子さん演じる紫式部なんだけど

同じ時代を生きた清少納言も登場します。


紫式部が「源氏物語」を書き始めるのはまだ先の回。

前回の放送で、

清少納言の「枕草子」が誕生します。


枕草子が誕生するに至った経緯が

ドラマの中で描かれました。


一言でいうと、

清少納言が、中宮定子のために

枕草子を書き始めます。

内裏から追い出され

生きる希望を失った

定子を励ますために。

もう一度、生きてほしいと。


ただ、ひとりの読者のために。



その作品が

時代を横断して

たくさんの人々の心を打つものになる。


なんとドラマチックなのでしょう。



ここから思うのは、

やはり、

誰か特定の人に向けた表現物っていうのは

すごいパワーをもつのだということ。

たぶん、言葉に愛がこもっているから。




私が文章を書く理由。


誰かの心を癒すため?

誰かの共感を得るため?

アウトプットで自分の頭を整理するため?


たぶん、きっとどれも違う。


私は、私の人生で出会った

あらゆる年代の、心の友に

感謝を伝えたくて書いているのかもしれない。


あなたに出会えてよかったです、って

伝えたい。


書くことで、読んでもらうことで

その人を近くに感じることができる。

その人の日常に

人生に

少しでも触れることができたら。

この場所で会えたら。



そして、その言葉たちが

どこに飛ぶか分からない紙飛行機のように

他の誰かの心にも

偶然届いたらいいなと思う。


そういう出会いにも期待が膨らむ。



みんないろんな思いを抱えて生きているから

私もその思いに寄り添いながら

やさしい言葉を紡ぐことのできる

人になりたい。



このページに来てくれて、ありがとう。

読んでくれて、ありがとう。

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