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新しい場所へ。

6月から、新しい仕事を始めました。

週に3回、午前中のみの働き方です。

また学校に戻ってきました。


位置づけとしては、”外部講師”。

仕事内容は、全学年の学習補助(支援)。


昨年度、年度途中から非常勤として働いた学校で

今年も声をかけていただきました。


昨年の非常勤は、週2勤務。

一部教科を担当して授業を行ったり

担任の先生方がお休みの時には

代わりに1日、学級に入ったりすることもありました。

その中で、

担任ではないけれど、教員として

私の思いを語る場がありました。

授業を通して  

子どもと繋がることができる

そんな達成感もありました。



今回は、そういう関わりが原則できない立場で

T2として学習の補助のみ行います。


授業もしないし、

子どもたちに学習以外の指導は無し。

午前中の授業だけで

給食も食べずに帰ります。



自分が「主(メイン)」になって

集団を動かす立場ではないので、


これまでと違って、

自分のカラーを表現することよりも

”いかに黒子に徹するか”

そっちのほうを模索しています。


全体を動かしている先生方の傍らで

「個」を見つめて

手を差し伸べる。

それが今年の私の存在意義。



もちろん、メインの先生方も

しっかり「個」を見ていらっしゃると思います。


けれど、担任ひとりでは

物理的に限界はあります。

(自分も経験したからよく分かる)


教育現場に「完璧」はないから。


だからこそ

私のこれまでの経験を生かして

役立つことができたら。

子どもたちや先生たちを

助ける存在になれたら。



そんなふうに

基本的には、すごく前向きに

今の自分の立場を理解しながら

慎ましく働いているのですが・・・



やはり

どこかで寂しさも感じます。


この切なさは何だろう。



担任の先生たちを羨ましく感じるときがあります。

重い責任を背負っていて

「社会人として立派だ」

「やりがいや達成感のある立場だ」

って。


逆に、

フルタイムで忙しくしていた時には、

その反対のことを思うことがあった。


「この責任を少しだけ軽くしたい」

「サポートの立場で心穏やかに働きたい」




人って面白いですね。

そのときに

自分にないものを見つけることは

とても簡単なんです。




だから、

いつも、無いものねだりはしたくない。

私はけっこう慎重に、そのことに気をつけている。



気をつけていても

たまに、心が動揺する。


これは仕方ないことですね。


大切なのは

自分の作り出した

負の感情のみに支配されないこと。


「今の自分はネガティブの傾向にあるな」って

どこかで自分を俯瞰できること。


私の中では、そのことを大切にしています。




立場を変えて働き始めるにあたって、

自分は本当に必要な存在なのかな?

正規の先生たちに比べて

自分の役割は軽いな


そんなふうに

少し自信を失う感覚だったのです。




そんな私を勇気づけてくれたのは


やっぱり子どもたちの存在でした。


「先生、戻ってきてくれてありがとう」

「また会えてうれしい」

「また○○の授業してくれるんでしょ?楽しみ」



もう授業はできないけれど

私の考えを

全体に届ける場は無いけれど


子どもたちは、変わらず

私を私として見てくれていた。


立場とかではなく、


また戻ってきてくれてありがとうって


そんな言葉をくれるんだから。



子どもたちにとっては

何気ない、ささいな言葉だったかもしれない。


けれど

そんな言葉が大人を動かすことってあるんだよー。


子どもの力はすごい。


歳を重ねるたびに思う。


私は子どもたちに

敬意を持たずにはいられない。





仕事内容としては、

重要な役割は任されない。


何かを成し遂げたという

目に見える達成感も

おそらくは得られない。



けれど、

きっとこの1年間で

自分が心を込めてやることは

きっとこれからの人生にとって

大きな、財産になる。


この財産は、数値ではない。


「自分が一生憶えていること」だ。



この立場が教えてくれることを

これからも楽しみに

感謝を忘れないで

自分らしく働いていきたい。




今日も読んでくれてありがとう。

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