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安定、転職、お金の不安− Q&Aから見えてくるもの

こんにちは、心月です。ボクがLINEで不定期にやっていたQ&Aシリーズをシェアしたいと思います。テーマは「お金と働き方について」。

読むだけであなたの中に気づきが得られると思います。早速どうぞ。

■流れにまかせて、自分の感覚で選びたい/RUIさん30代フリータ


Q
心月さん、こんにちは。いつもメルマガありがとうございます。

私は独身一人暮らし、7年間続けた仕事を辞めることにしました。生活のことがあるから転職先を探さないといけないのですが、あまりガツガツ働きたくないのが正直なところです。これまで安定した会社があるのに転職なんてもってのほかと思っていました。しかし、生活の不安や1度しかない人生をもっと謳歌したい、自分の感覚で選びたいと思ったので、今回の決断をしました。

いま、ずっと向き合ってこなかった自分と対話するところから始めています。内観することとか、瞑想とか、心のこととか、自分を大切にする考え方とか。
同時に、がんばって仕事を見つけるぞ、働くぞ!とならない気持ちが出てきて複雑な想いです。

自分と向き合うことをしていると、なんとなくですが、次の仕事の縁がふっと舞い込んでくるような気がします。ただ、わずかな貯金しかありませんし、これから数年の間には結婚もしたいです。私はこのまま流れに身を任せても大丈夫でしょうか。


■今は不安なままでいい

A:心月より

RUIさんこんにちは。メルマガお読みくださって嬉しいです。

さてご相談ですが、ボクにお話してくださっている時点で、きっとRUIさん自身の心はわかっているのではないでしょうか。もしかしたらすでに決断もされているかもしれませんね。

けれど、今までにない新しい選択だからこそ不安がよぎるのだと思います。

ちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、ぜひその「不安くん」と仲良くして一緒に時間を過ごしてみてください。

そして新しい『自分のための人生』を歩むときに味わう、世界がシーンと鎮まった感覚や、独特な不安、なんとなく大丈夫な気がするという安心感・・・これらが混ざり合ったなんとも言えない感情を味わってみてください。

ここで気をつけてほしいのは、無理に答えを見つけようとしたり「安心しなくちゃ」と逆に感情を押さえ込んでしまわないように。今は不安なままでいい。今の感覚が教えてくれること、その不安によって発見すること、そして本音の気持ちなどがあります。

それらをひとつひとつ丁寧に解きながら、自然と不安が消えていくのを観察するのもいいと思います。

だから、ボクから言えることは、“RUIさんはそのままでいいよ” です。

不安になったり不安にならなかっり、流れにのれていたりそれに逆らいたくなったり、といろいろな感情・感覚の変化を楽しんでみてください。そして「1度しかない人生をもっと謳歌したい、自分の感覚で選びたい」というご自身を信じてあげてくださいね。遠くから応援しています。

■金額を確かめるのが怖いのはなぜ?/Vさん 20代 

Q

心月さん、こんにちは。シンプルにお金について質問です。キャッシュレスになってお金自体を持ち歩くことは少なくなりましたが、カードの請求額を見ると、毎月その額を直視するのが怖いです。支払う(支出)について明確な金額を確かめるのが怖いのはなぜでしょうか?

■数える癖がくせものです

A:心月より

Vさんこんにちは。面白い質問ですね。
「明確な金額を確かめるのが怖いのはなぜ?」その答えは「出ていくリアルさ」を味わいたくないからなんですよね。どういうことかと言うと、支払うことを、お金を失うことだと思っていたり、自分の所有物がなくなる(お金が出ていってしまう)ことだと思っていると怖くなります。

でもね、よく考えてみてください。本来お金は誰のものでもなく、ボクたちが銀行から一時借りているようなものです。もしかしたらそう思えないかもしれませんが、実際はそういう社会構造になっていることは確かですね。(この辺りは資本主義についての本をお読みなるといいかと思います。)

お金は誰かのもののようで誰のものでもなく、ただ世界を移動しているだけのものにすぎません。それを自分の永遠の所有物だと思ってしまうと、減った/増えた、1枚、2枚、などいちいち数える癖がついて、逆にそれが嫌になって不安になるから「数字を確認したくない」という風になってしまいます。

そういうときにどうしたらいいか?というご質問へボクからの提案。もっと本質的なこと、豊かさや冨を数えてみるのです。
わかりにくければ、とにかく“お金以外の豊かさ”を数えるようにしてみてください。すると、1・ゼロ・100・・・そうとは数えられないようなたくさんのものがあるってわかると思います。

たとえば、誰かとの思い出、映画を観て感動したこと、素敵な景色、大切な人とのお食事、元気がもらえたあの時の言葉・・・今までの経験もそうだし、これから経験することも、空間も、これから過ごしたい時間もそう。自分を豊かにしてくれるもの、体験、そのとき気持ち、人との交流、すべてを数えます。

そうすると、「自分のもの」などというモノコトはそもそもないことがわかり、「全体」である感覚が芽生えてきます。

「全体」を考えるほど「富」を増やすことが浮かんでくるようになり、ゆたかさに対する考えが大きく自由になります。

気づいた頃には、お金自体を数えるとかカードの請求額を確かめるとかは、自分のゆたかさにとってどうでもよくなっているかもしれません。


■どうしたら楽ちんに稼げる?/sayuさん 40代女性/洋菓子店経営

Q
パティシエをしています。お店をオープンして12年になるのですが、はっきり言って商売とはいえない状況です。つまり収入にならない。朝早いし体力的にキツく、店舗の維持費も材料費もかかる。

近隣のレストランでもケーキの受注を受けますが、小遣い程度にしかなりません。はじめたばかりの通販も地味なわかりに時間ばかり掛かるし。もっとビジネスとしてパッとやりたいです。

4年ほど前、ハクをつけるためにためにフランスの専門学校で資格を取ったのですが、お客さんは全然反応がなくガッカリ。この先、お菓子の世界を極めていくのはどうなのか。どうしたら稼げるのか?考えても答えが出ない状況です。

心理的に言えば「自分はお金を受け取っていい」ということを受け入れたら上手く行くといいますが、本当はどうなのでしょうか。
楽ちんに、楽しく稼いでしあわせになるどうしたらいいでしょうか?

■本当に心からしたいビジネスかどうか向き合って

A:心月より

sayuさん、早速ですがボクからの回答です。
イメージしてみて欲しいのですが、今のあなたの言葉を、材料を作っている菓子業者さん、バターや牛を育てている酪農業者さん、農家さんが聞いたらどんな気持ちになるでしょうか? 
そして、あなたが作ったお菓子たちはどんな想いになると思いますか?

それを想像したとき、あなたのお店、あなたが12年もの年月を関わって触れてきたお菓子たちが悲しい気持ちになっているなら、今考えていることはすべて流して、もう一度お菓子と向き合ってみることをお勧めします。

稼ぐとか稼げないとか、お金にならないとか、収入にならないとか、まずは置いておいて。お店の維持も大切ですが、まずはあなたが触れているお菓子の世界ともっと人生についての話をしてみてください。

「わたし、あなたとビジネスしたいんだけど、どう思う?」「一緒に楽しく仕事したいから協力してくれる?」「もっとたくさんの人にあなたを知って欲しいと思っているの」とお菓子に話しかけて、反応を受け取ってみててください。純粋な気持ちを思い出したら答えは必ずわかります。

それから、本当に心からしたいビジネスはどういうものか。なぜパッとしたいのか。どう儲けたいか。どう楽したいのか?が見えてきますよ。あなたとあなたの大切な世界の中に。


■ここから脱却しないと人生ダメになる気が/TKKさん男性・フリーター

Q

僕は正社員の仕事をしたいと思い、今はバイトをしながら探しています。でも、年齢的に体が疲れやすく仕事をめちゃくちゃ頑張る気力もないことに気づきました。どこかでこのまま責任のない立場で居られればいいんじゃないか?と思っているのか、新しい仕事を見つけることへ違和感を感じるようになりました。

それでも今後生活しなければいけないことを考えたら、安定した正社員の仕事につく必要があるとわかっているので焦ってしまいます。
このままバイトを続けるわけにはいかないほど趣味にお金を使い切ってるので、お金も全くたまらず彼女もできず、先行きが不安で仕方ありません。

バイトはデスクワークですが、本当は人と関わることが向いていることもわかってるし、自分もそうしたいです。以前はチームリーダーをやっていたこともあり、自分でもリードすることに向いてると思うし、周りからも言われます。しかし今のこの状況ではそんな立場になることももちろんできず、責任を取るような立場なんて考えたくもありません。

何を言いたいのかわからなくなってきましたが、つまるところ、楽にお金を手に入れたい。小額ながら投資もはじめたし、好きなこと(カメラやバイク)にはいくらでも注ぎ込みますが、無駄使いはしていないのにいつも「お金がない」と騒いでいるのが正直キツイのです。

母親からは「父親に似てケチだ」「金で苦労する」と言われ続けたのが、潜在意識にしみついている気がします。最終的に、いつも母親が金銭的なフォローしてくれるのですが、これは母親からのコントロールですよね。ここから脱却しないと人生ダメになる気がずっとしています。

今後どうしていったらいいのでしょうか?母親も高齢で、この世からいなくなってしまうことを考えたらほんとに怖いです。

■古い神話から放たれて目を覚まして

A:心月より

TKKさん、詳しく書いていただきありがとうございます。びっくりしました。まるで数年前のようなご相談内容だったからです。

ぶっちゃけ、正社員が安定しているという考えは危ういです。今の時代、会社など簡単になくなってしまいますし、むしろフリーで個人ビジネスをしている人やパートタイマーの方が時間的な余裕があり、才能を活かせて副業もできる、みたいな状況ですよね。それは日本の情勢を見渡してみるとよくわかると思います。

そもそも正社員で安定した生活という古い神話はもうとっくの昔に崩壊しているのですが、TKKさんの心がまだそこに立ち止まっていたいのかもしれません。

リアルな話、「安定した収入や職などない」のです。
世の中のすべては循環していて、流れがあり、変化し続けている。つまり、安定した感情やココロがないのと同じです。そんなものは幻想だから。

極論、「ボクたちは変わり続ける流れのただなかにいる」と知っておくことが重要だということです。
義務教育からコントロールされて、社会の都合のいいように、誰もが同じ考えを持つようにと画策した「会社員の安定」「安定した生活」みたいなものに取り憑かれている状態だと気づくことからはじめてみませんか?

まずは徹底的にその状態から抜けてみないと、今のTKKさん何を伝えてもピンとこないかも。逆に、本気でこのことに気づいたら、仕事のことも母親のことも問題だと思っていることは、すべて問題じゃなくなると思います。

ご自身や両親のことを〇〇だと決めつける必要はないし、実はものすごく今の状況に感謝できるかもしれませんよ。ご健闘をお祈りします。

Q&Aシリーズはコチラにもございます。誰かの悩みがあなたの気づきになり、必要な人に届きますように▼



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