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移住鬱?でCoachingを初めて受けてみたけど自分には合わなかった話

前回からの続き。

ノースカロライナ州シャーロット郊外に住んで数ヶ月、いよいよメンタルが限界に達し始めた。

なぜあんなに闇に堕ちていったのかなと当時を思い返すと、

  • 家も外も英語で常に不利に感じるし、知能が他の人より低い感覚に陥る

  • 日本の常識が一つも通用しなくて自信無くす

  • ストレートに表現する/してほしいアメリカ人と全く分かり合えない(ミスコミュニケーション連発)→これはいわゆる日本のhigh context culture、アメリカのlow context cultureの真逆な文化の違い

  • アジア人がほぼいないので常に自分が異質な存在で馴染めないし、常に周りに見定められてる気がする

  • 車の免許がないので自由がなく、夫に頼りっきりの状態で、自分がとても小さく無力な存在に感じる

  • 交流のあったアパートの自我が強いインド系住民夫婦とノリが合わず(夫は平気だった)、疎外感を感じる

  • 田舎ということもあり、いろいろな国や文化を見てきた私には、周囲の人の住んでいる世界が狭い感じがして共感点がほぼなく馴染めない

などなど。

またそれに加えて、移住前にコロナ禍での国際結婚やグリーンカード取得がとても波乱だったストレスを引きずり、そのストレスが解消されないままに移住生活に突入したこともあり、次から次へと押し寄せてくる問題?に頭がついていかなかったような気がする。

結果、プライドと自尊心がこれでもかというほどに痛めつけられる羽目に。というよりは、日本にいた頃から長年あった問題(プライドが高い割に自尊心がないこと、辛い状況の乗り越え方を逃げる以外に知らないこと)が、一気に異国の地にある意味隔離されたことにより一気に曝け出されたと言った方が正しいのだろうか。

そして、夫が1日仕事する間自分は愛犬と2人きりという、1人で悶々とする時間が多かったことが余計に悪化させた。

これは今受けているカウンセリングを通して身につけたことだが、

人はネガティヴになっているとき、殻に閉じこもって自分の頭の中だけで物事を考えていると、どんどん悪い方向に考えていってしまいがち。
そういう時は外に出る、人と話す、とにかく自分以外とコミュニケーションする事で解消できる。

カウンセラーの言葉

事が大事なはずなのだが、あの頃の自分は完全に自分の中に閉じこもっていたので暴走したのだと思う。

日本に住んでいるなかで、ここまで自尊心が傷つけられプライドを喪失するようなことは味わった経験がなく、私にはそれを乗り越える術を持ち合わせていなかった。

そんな私を見かねた夫には、一時帰国をして気分をリフレッシュしてきたらどうかと提案されても、「そんなことしたらもう帰ってこないよ」と本気で言って夫を悲しませることに笑

逃げるという選択肢があるのなら逃げたかったけど、そうすると結婚が終わる事になるわけで、逃げたいけど逃げられないというとてつもないジレンマに襲われたのを覚えている。

そして、ついに自分でもこれは鬱みたいだなと思い始めたので、プライドの高かった私が、夫の勧めで人生初のCoachingにトライしてみることに。

その頃夫自身も会社の上司によるパワハラで病み気味だったので、Coachingを受けていた。

いざ受けてみると、最初は自分の状況の話をするだけで感情が溢れ、自分で話しながらも、なんて悲惨な状況なんだとドン引きしつつ(笑)、コーチングの先生も、アプローチにかなり困っていた。

どんな感じだったかというと、私の話を聞いた上で、解決したい問題を一個ずつピックアップして、それについての動画を見たり、CBT(Cognitive Behavioral Therapy)を元にしたワークシートをやってみたりという流れ。

私の場合は、Self Esteem / Self Careからやっていこうという話になり、始まったが、やっていくうちに、どうしてもその論理的なアプローチにしっくり来ないなと感じるように。

頭ではどう考えるべきなのか理解できるし分かるのだが、心がついてこない。

どちらかというと、私の性格的には、話を聞いて私の脳内を少しずつ紐解いてくれて、話の流れの中で都度アドバイスをもらえるスタイルの方が合っているなと後々別のカウンセリング(coachingではなく)を受けるようになってから気づくことになる。

ただ同じようにcoachingを受けていた夫にはこのやり方があっていたらしく、私のネガティヴが全然治らないでいるのをみて、色々彼自身が身につけた方法を押し付けられるように笑

なんならcoachingが合わない自分に自己嫌悪になり、逆にメンタルが悪化した気さえする。

それもあり、受け始めてから2ヶ月くらいした後に、全く前進していないことを理由に、Coachingの先生からも今度はカウンセラーを勧められる事になる。

ただ当時はコロナ禍がちょうど終息しかけていたというのもあり、アメリカではメンタルヘルス含めヘルスケアサービス全般の人材不足が発生しており、1人もカウンセラーが見つからないという事態になり、とても絶望的になる。

ちなみにアメリカでは、カウンセリングやコーチングに関しては、州ごとにライセンスを取得しなければいけないため、自分の州で診療を行っている人のみしか探す対象にはならない。

さらに、これは医療全般だが、入っている民間の保険会社のネットワーク内でなければ、全額負担になるため対象になはない。

では、私はその後どうやって移住鬱を乗り切ったか?というと、シンプルに自分の好きな場所に出会う事ができ、引越しをした事がきっかけで一気に色々と問題が解決し始めることになる。

という事で私の鬱々とした日々は、coachingでは解決されず、ノースカロライナのお隣の州サウスカロライナ州のチャールストンに出会った事で急展開を迎える。

その話はまた後ほど。

結論、coachingは合う人は合うし、合わない人は合わないのだと思った。いろんなカウンセラーがいて、中には合う人もいれば合わない人もいるのと同じ。

少なくとも私には合わなかった、ということ。

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