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実は母の方が先になっていた自己免疫疾患


 私の母の自己免疫疾患は頭皮にでました。

ある日突然尋常じゃない量の髪の毛が抜け始

めたのです。抜け初めの頃は母も私も「うわ

ーすっげぇ抜けるじゃん、やばー」みたいな

軽いノリでむしろ面白がっていました。母の

髪の毛は元々太くて量も多かったのでそんな

に気にならない?とか思ってました。でも抜

けるのが止まらない。髪を溶かすだけでバラ

バラ、髪を軽く引っ張るだけでゴッソリ抜け

る様は思わず無言になる程でした。3日位経

つともう「さすがにやばいんじゃない?」と

笑ってもいられなくなり、かかりつけの皮膚

科に行きました。でもあまりにもな抜け方だ

ったのでかかりつけ医もちょっとうちでは診

られないよと大学病院への紹介状と共に送り

出され、治療は大学病院でする事になりまし

た。最初に疑われたのは膠原(こうげん)病

でしたが、血液検査をして自己免疫疾患だと

診断がくだり、治療が始まります。母は大量

のステロイド薬を飲む事になりました。治療

を始めるとだんだんと髪の毛は生える様にな

りました。ただ生えた毛はプチプチと根元で

切れるのです。先生曰く、ステロイド剤だけ

では抑えられていないということでした。そ

して重ねて出された薬は免疫抑制剤でした。

先生もどれくらいで抑えられるのかわからな

い様で様子をみながら徐々に薬の量を増やし

ていったそうです。最終的には結構な量の薬

が出されたようです。治療中に別に湿疹が体

に出たのでまたかかりつけ医の所を訪れた時

にその処方された薬を見て「大学病院だから

出せる量だよね」と言ったくらいの量です。

 母のストレスの大きな要因は義理の母(父

の母)でした。髪の毛が抜ける前の日に会う

予定があったんです。会いに行かなくちゃと

思った時に頭がカーーっと熱くなり、頭皮が

真っ赤になった次の日に髪が抜け始めたんだ

と当時言っていました。母は今でも義理の母

からの電話に出ると心臓がバクバクするそう

です。

 なんやかんやあって母(とついでに私も)

は父の実家を出禁になってるんです。私は別

に行っても良いとは思うんですけど、当時か

ら母と私はセットで扱われていたので母が出

禁になると自然と私も一緒に出禁って事にな

っちゃったんですよね。出禁になっても特段

困ることは無いので良いんです。でも残念だ

った事が一つ。従姉妹とは仲がよかったので

お正月や夏休みはお泊まりでワイワイしてい

たんです。それが無くなってしまって寂しく

はありましたね。

 ただ、ちょうどその頃私は高校に入る時期

だったので、新しい生活にてんやわんやして

いてそれどころじゃなかったんですよね。高

校に入ると毎日が慌ただしくて申し訳ないけ

れど従姉妹の事は正直頭から抜けていまし

た。薄情者ですね。

 私がここで言いたかったのは辛いことがあ

ったら逃げて良いということです。母(私

も)はたまたま死に直結する様な場所じゃな

かったというだけで、自己免疫疾患は内臓に

も出る場合はあります。母の知人に内臓に出

た(臓器不全)方がいるそうです。その方は

運転中に突然具合が悪くなり、頑張ってなん

とか病院に着いた時「あと30分遅かったら

(命が)危なかったですよ」と言われたそう

です。その知人がストレスによって自己免疫

疾患になったかは定かではありません。ただ

自己免疫疾患は命を落とすかもしれない病だ

とそこで初めて知ったのです。私や母も臓器

で発症していたら或いは。

 全ての自己免疫疾患がストレスが原因だと

いうわけではないと思いますが、原因の一つ

ではあると思います。なので逃げられるのな

ら逃げていいと私は思います。

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