おためごかし

自分の顔なんぞ
なくていいと願う夜
嘘ではない夢を見せて
一時でいいから

伝えたい言葉が
浮かんでは消える
一歩進むたびに
二歩またはそれ以上
下がる日々だ

私の脳内で
勝手に美化されてゆく
現実と目前(リアル)を
迷い続けるけれども

愛も夢も希望も
人生はただの
おためごかし

何処に行きたいのか
全く分からぬ
頭の中を潜り
ひとりで抱え切れない
想いを叫ぶのに

二歩進むたびに
三歩もしくはもっともっと
下がる日々だ

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